コロナウイルスの影響により、人々の関心がEスポーツに向くようになりました。新型コロナウイルスで多くの企業がネガティブな影響を受けた中で、ゲーミング業界にとっては追い風となっています。
この記事では新型コロナウイルスによって、Eスポーツにどのような影響があるのかについて解説していきます。
新型コロナウイルスによるポジティブな影響
今年初めに行われたPwC earlier this yearの研究によると、35歳未満の3分の2以上がロックダウン中にゲームコンテンツをプレイまたは視聴していたというデータが出ています。また、半数以上が特にゲームやEスポーツを視聴することに積極的であることがわかりました。
また、これらの調査による結果だけではなく、実際にオンラインビデオ業界からでもこの調査結果を裏付ける業績が発表されています。
分析会社のStreamHatchetは、2020年の第2四半期に、Twitch、YouTube、Facebook、Mixerでのゲームストリームの視聴傾向を調査しました。そして、新型コロナウイルスによるロックダウン中に、総再生時間が第1四半期の48億から第2四半期の76億に増加したと発表しました。
このように新型コロナウイルスの影響により、多くの人がオンラインに娯楽を求める傾向が強くなっているのです。
そして、これはEスポーツへの関心が高まっていることも示しています。
パンデミック下では、プロのスポーツリーグが閉鎖され、これまで通りにスポーツが楽しめなくなっています。これに対し、Eスポーツにおいては、大規模な大会の開催が可能であり、その対戦動画の世界に配信することで近年スケールを急激に拡大させているのです。
そして、オンラインコンテンツもますます充実してきています。
例えば、F1では新型コロナウイルスの影響で、モナコグランプリを始め、世界選手権の多くが中止、延期されていました。しかし、レーサーのスケジュールを埋めること、ファンの期待に応えることを目的に、「レーサーによるeスポーツ大会」が開催されました。このEスポーツでは、現地時に近い設計が再現さえ、プレイヤー、視聴者が大満足する結果となりました。
このように新型コロナウイルスの影響により、急速にリアルのイベントがヴァーチャル空間に置き換わっていると言えます。F1だけにかかわらず、多くのスポーツ大会やイベントが、ヴァーチャル空間上で時にeスポーツを利用した大会として開催されており、国や自治体等の様々な団体が本格的にeスポーツへ注目し始めているのです。
新型コロナウイルスによる悪影響
新型コロナウイルスが流行したことにより、Eスポーツの需要が高まるなど、ゲーミング業界においては、ポジティブな影響ばかりがあったかのように思われています。
しかし、実際にはEスポーツも多くの被害を受けているのです。
Eスポーツはオンラインで楽しむことができる娯楽ですが、すべてがオンラインで行われているわけではありません。
例えば、Epic Gamesは今年予定していたFortniteワールドカップの開催をしないことを決定しました。また、League of Legends、FIFA 20、Hearthstone、Apex Legends、Call of Duty、Rocket Leagueなどのその他の主要なeスポーツイベントも延期またはキャンセルされています。
Eスポーツに関しては、オンラインだけではなく、オフラインでも多くのイベントが開催されていました。しかし、新型コロナウイルスの影響によりオフラインのイベントが開催できなくなってしまっていることにより、イベントのオンライン化が急速に進められているのです。
日本でも、日本初のEスポーツ専用施設であるe-sports SQUARE AKIHABARAが大きな被害を受けました。e-sports SQUARE AKIHABARAは、観客を集める大会や一般プレイヤー同士の対戦会、製品の会見発表など、さまざまなイベントを催していますが、新型コロナウイルスの影響によりこれらのイベントがすべてキャンセルとなりました。
Eスポーツのベッティング
新型コロナウイルスの影響により、オンラインギャンブルも注目を集めたものの1つです。そして、Eスポーツは単純に観戦するだけではなく、ギャンブルの対象としても人気を集めているのです。
Eスポーツへのベッティングは、1xbetのようなブックメーカーを使用して行ことができます。EスポーツベッティングではDota 2、LoL(League of Legends)、CS:GO(Counter-Striker: Global Offensive)、StarCraftなど人気タイトルのイベントに対して賭けることができます。
世界的にみるとEスポーツのベッティングは人気を集めており、新しいギャンブルとして浸透しつつあります。しかし、日本においてはスポーツベッティングが合法ではないため、オンラインでの娯楽が注目されているのに対し、Eスポーツベッティングの人気が急増しているというわけではありません。
ただし、現在日本では統合型リゾート整備推進法が進められており、近い将来カジノが誕生する予定です。これに合わせてスポーツベッティングを認めるべきという声も上げっています。そのため、今後日本におけるスポーツベッティングがどのように扱われるのか注目です。