日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

01/06/2014 01:57 PM


 首都デリーおよびその周辺地域の染色・プリント業者らが、工場の操業を無期限に停止する可能性が浮上している。原材料価格や人件費が大きく上昇する一方、単価はほとんど伸びておらず経営環境が悪化。現状への不満が高まっているためだ。実際に操業を停止した場合、取引のある米ギャップなど多数の世界的有名ブランドや小売店の経営にも影響が出る恐れがある。

 デリー首都圏には現在、染色とプリント作業を手がける工場が100-150カ所操業しており、就労人数は計約1万人に上る。

 これらの業者が調達する原材料価格は2013年の1年間で約40%上昇した。「NCR染色・プリント事業者連合会(Federation of NCR Textile Dyers and Printers)」のSD・ケテルパル会長は現状について「製造コストの上昇が止まらないため、多くの工場は赤字経営となっている」と説明。その上で「このままの状態が続けば倒産する所も出てくる。製造停止を選ばざるを得ない」との見通しを示した。

 これらの工場で働く労働者の最低賃金は昨年だけで5,100ルピーから8,100ルピーと59%上昇。染料の平均価格も単位当たり316ルピーから同576ルピーと83%値上がりした。

 一方で、生地1メートル当たりの染色料金は01年の6.75ルピーから現時点で10ルピーとほとんど伸びておらず、経営環境の悪化を招く要因となっている。

 インドはベトナムやカンボジアなどと並び、海外の有名ブランドにとっての一大供給基地。首都圏の染色・プリント業者はギャップのほかにスウェーデンのへネス& マウリッツやスペインのザラ、米大手百貨店JCペニー、米小売大手ウォルマートなど多くの海外有名ブランドや大手小売店に商品を供給している。このため、印メディアからは「実際に生産が止まった場合、これら大手ブランドの商品調達にも支障が出る可能性がある」と指摘する声が上がっている。

1/3/2013


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