日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

12/26/2013 05:58 PM


 企業の間で新たな人材を獲得するのにソーシャルメディアを活用したり、自社の従業員から紹介してもらう方法が主流になりつつある。こうした方法を通じて企業が迎え入れる人材の割合は70-90%に達し、旧来の手法を淘汰する勢い。景気が低迷する中、安価で優秀な人材を獲得できる点が背景にあるようだ。

 こうした採用方法が増え出したのはこの2-3年のこと。過去に企業が主に頼っていた人材コンサルティングを通じた採用は、特別重要な職務か市場では見つけにくい職位に限られてきており、今では全体に占める割合は最大20%程度にまで落ち込んでいる。以前はソーシャルメディアなどを活用した採用は「一時的な現象に過ぎない」との見方もあったが、今や完全に定着した格好だ。

 景気の低迷が長引く中「人材コンサルティングに依頼する場合などと異なり安い費用で人材を確保でき、経費や時間の節約効果が期待できる」(人材スカウト企業、ABCコンサルタンツのシブ・アグラワル社長)ことが主な理由。

 企業が主に活用するソーシャルメディアは大手交流サイト(SNS)「フェイスブック」やビジネス向け交流サイト「リンクトイン」、短文投稿サイト「ツイッター」など。 

 業種別ではIT(情報技術)関連サービスや通信、銀行や保険などの金融機関、ベンチャー企業などの比率の高さが目立つ。

 従業員から紹介を通じて採用する企業は、新たな人材を紹介してくれた社員に報奨金を支給している。このため、採用までの費用や時間を節減できる企業だけでなく、紹介した社員も金銭的なメリットを得ることができる。このほかに「他者の転職を支援できた」という満足感や、気心の知れた仲間とともに働ける点など利点は多い。 

 新たな採用方法の活用状況を企業別にみると、通信大手のエアセルは2013年に採用した人材のうち90%をソーシャルメディアや社員からの紹介で獲得。11年の60%から30ポイントの大幅増となった。

 米ITサービス・コンサルティング大手コグニザント・テクノロジー・ソリューションズのインド法人コンサルティング大手コグニザント・テクノロジー・ソリューションズ・インディアは11年の70%から今年は85%に拡大。大手調査会社クリシル・リサーチも昨年の75%から80%に上昇している。

 コグニザント米国本社のスリラム・ラジャゴパル副社長(人事担当)は自社の従業員からの紹介により採用した人材について「人材コンサルティング会社などを通じて採用した従業員より、仕事でより高い実績を上げる傾向が強い」との見方を示している。

12/20/2013


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