日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

12/21/2013 12:32 PM


 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は先ごろ、次期最高経営責任者(CEO)に女性のメアリー・バーラ上級副社長を昇格させる人事を発表した。同氏は世界の主要自動車メーカーで初の女性CEOとなる。

 国内の製造業を見渡してみても、これほど思い切った女性従業員の起用例はあまりみられない。ただ、少しずつではあるが、インドでも女性に重要な職位を与える企業は増加する傾向にある。

 米国の人材スカウト大手ハイドリック・アンド・ストラグルズ(イリノイ州シカゴ)のインド拠点の会長を務めるアルン・ダスマハパトラ氏は「過去には女性を重要なポストに推したことはなかったが、この1年間で3人をメーカーの幹部職に就かせることに成功した」と話す。

 製造業の場合、これまでは大学で工学を学んだことなどが登用の条件となるケースが多く、女性には狭き門だった。だが、ここへきて状況は変わりつつある。外資系大手メーカーの本社が「インド法人に対し女性の管理職への登用を積極的に行うよう指導している」(スイスの人材スカウト大手エゴンゼンダーのインド法人幹部)ことも、女性幹部増加の一因となっているようだ。

 さらに、メーカーが抱える工場の現場でも女性工員が着実に増えている。

 自動車部品のキネティック・エンジニアリング(マハラシュトラ州プネ)傘下で、電子部品を製造するキネティック・コミュニケーションズは工場に勤務する従業員のすべてを女性が占める。またモーターを生産するキネティック・タイジーンは40%が女性工員だ。

 スズキのインド子会社で、自動車国内最大手マルチ・スズキに勤務する女性工員の数はこの3年間で75人と5倍に増えた。

 日産自動車と仏ルノーの合弁工場(タミルナド州チェンナイ)では、従業員全体に女性が占める割合が7%に上昇。今後2年間でさらに15-20%にまで引き上げる方針だ。ヤマハ発動機のインド工場も、工員の10%が女性となっている。

 マルチのSY・シディキ最高執行責任者(COO)は、同社の女性工員が「自動化の工程から生産ラインの設計、部品の検査など幅広い業務に従事している」と表明。単に企業イメージ向上のためのパフォーマンスでないことを強調した。その上で「2-3年後には女性工員の中から工場のリーダーとなる人材が生まれる可能性も考えられる」との見通しを示している。

12/17/2013


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