日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

12/06/2013 05:56 PM


 成長の機会を求めて中国に進出したインド企業が苦戦する事例が目立っている。

 商用車大手のマヒンドラ&マヒンドラ(M&M)は2004年、中国の農機メーカー、ジャンリン・トラクターの株式80%を取得し、同社を買収した。

 ジャンリンは18-33馬力の小型トラクターを主力としており、M&Mは中国で生産したジャンリンのトラクターをインドに輸出する一方、中国を欧米やオーストラリアの農機市場開拓に向けた拠点として位置付ける戦略を描いていた。

 だが、インドではジャンリンの農機の売れ行きは不振に終わり、大型トラクターの開発に戦略を転換することを余儀なくされた。

 自動車用鋳造部品大手バーラト・フォージは04年に第一汽車と合弁会社を設立。中国国内に生産拠点を構えることで、現地に工場を持つ自動車大手に部品を安定的に供給できる体制を構築するのが狙いだった。

 しかし、2008年に世界を襲った金融危機の影響で、期待していたような業績を上げられなかっただけでなく、近年は中国経済の低迷により苦戦を強いられている。

 バーラト社で匿名を条件に取材に応じた同社の幹部は「12年も商用車と建設機械の需要低迷で苦しい状況が続いた」と打ち明ける。

 記憶に新しいところでは、タイヤ大手アポロ・タイヤズが6月、米同業大手クーパー・タイヤ&ラバーズを25億米ドルで買収することで合意したものの、クーパーの中国子会社の労働組合が身売りに反対。アポロは同組合との交渉が難航しており、困難を強いられている。

 インド企業が中国で成功を収められない要因として、中国の調査会社IHSは「インド企業は中国市場で『欧米企業にはない強み』を持ち合わせていない」と指摘する。さらに「欧米企業のようなブランド力にも欠け、中国企業のような徹底したコスト感覚も持っていない」と続ける。米調査・コンサルティング会社フロスト&サリバンのインド法人フロスト&サリバン・インディアのVG・ラマクリシュナン氏は「文化的な違いももちろんあるが、技術力やスケールメリットがないにもかかわらず、最初から利益を追求しすぎたのではないか」とする分析を示している。

11/28/2013


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