日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

12/06/2013 04:44 PM


 インド・クリケット管理委員会(Board of Control for Cricket in India、BCCI)が代表チームのスポンサー獲得に苦慮している。最大の原因は高額な契約料金だが、国内で新たなプロスポーツのリーグが次々と誕生し、企業の選択肢が増えていることも背景となっているようだ。

 スポンサー契約は1試合当たりの料金を競争入札を実施して決める。落札した企業は代表の「公式チームスポンサー」となり、男子のA代表や19歳以下の選手で構成する「U19」、女子代表チームなど各代表チームの選手が着用するユニフォームに自社のロゴを冠することができる。

 2010年1月1日から2013年12月31日までの期間は、地場のコングロマリット、サハラ・グループが1試合当たり3,340万ルピーで落札しスポンサーとなった。この時の入札開始価格は2,500万ルピーで、サハラは48億1,000万-55億8,000万ルピーでBCCIと契約を結んだとみられている。

 BCCIは先月より、サハラとの契約終了後の14年1月1日-17年3月31日までのスポンサー獲得に向け、応札の受付を開始した。締め切りは12月7日だが、これまでのところ、関心を示す企業はほとんど現れていない。

 事態を受け、BCCIは入札開始価格をこれまでの水準より3分の1以上値引きして1,500万ルピーとしたが、反応は今一つだ。 

 マルチ・スズキやキヤノン、地場の通信機器大手マイクロマックス・モバイル、大手飲料メーカーなどの幹部は、現地メディアの取材に対し「1,500万ルピーでも高すぎる」として入札への参加を見送る意向を表明している。

 マイクロマックスのシュボディプ・パル最高マーケティング責任者(CMO)は「代表のスポンサーは魅力的な選択肢だが、料金が高すぎる」と指摘。大手飲料メーカーの幹部も「BCCIが入札開始価格をさらに引き下げれば検討する」とし、マルチ・スズキの広報担当者は「あまり関心ない。ほかの方法の方がより効果的にブランドイメージを高められる」と冷めた見方を示す。

 これに対しBCCI幹部は「(入札開始価格の)1,500万ルピーは妥当な額」と反論。双方の認識の違いが浮き彫りになっている。

 一方で、国内ではこのところ「ホッケー・インディア・リーグ(HIL)」や「インディア・バドミントン・リーグ(IBL)」など新たなプロスポーツリーグが相次いで誕生。以前は企業がスポンサーになるには、プロクリケットとボリウッド映画くらいしか選択肢がなかったが、プロスポーツの興隆を受け、戦略の幅が広がっていることも、クリケット代表チームがスポサンー獲得に苦戦している一因となっているようだ。

11/27/2013


この記事へのトラックバックURL:

http://indonews.jp/mt/mt-tb.cgi/24591

トラックバック一覧(0)