日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

12/06/2013 03:30 PM


 大手小売店が都市部に構える店舗で近年、現金の代わりにクレジットカードやデビットカードで決済を行う消費者が増えている。今年に入ってからもフューチャー・グループやショッパーズ・ストップ、スペンサーズ・リテールなどの大都市の店舗では、カード決済が現金による支払いを大きく上回っている。「インド人は現金での決済を好む」というこれまでの通年を覆す状況が生まれている。

 2012年度のクレジットカードの利用者数は1,950万人、デビットカード利用者は3億3,100万人と、カード決済はインド社会に着実に普及している。

 国内小売大手の都市部の店舗で商品購入にカードを利用する来店客の割合は、フューチャー・グループ傘下の「ブランド・ファクトリー」と「セントラル」、ショッパーズ・ストップが各55%、エッサール・グループの携帯端末量販チェーン「モバイル・ストア」が56%、スペンサーズとウッドランドは各52%と、現金による支払いを上回っている。

 フューチャー・リテールのラケシュ・ビヤニ共同社長によると「カードによる決済は過去2年間に7-8%のペースで増加を続けている」という。 

 年齢層では若年層の利用増加が目立つ。中でも仕事を持つ若い女性の間での普及が顕著となっており「特に目的なく店舗を訪れ、衝動買いをする際、カード決済が役に立っている」(ITC傘下ウィルズ・ライフスタイル幹部)という。

 地域別では、西部の消費者のカード決済率が80%に達し、現金払いを圧倒している。

 小売大手からはカードによる支払いが増えている要因について「現金より利便性が高いことが影響している」(ショッパーズ・ストップのゴビンド・シュリカンデ社長)といった声が上がっている。

 格付会社CAREレーティングスのマダン・サブナビス・チーフエコノミストは「カード利用の増加に必要なインフラの整備が進んでいることと、消費者の成熟がカード利用を加速させている」と指摘。「今後大型小売店が増えるに従いカード決済はさらに普及する」との見方を示す。

 一方、現金払いが減ることは偽札の利用防止など犯罪抑止効果にもつながることから、政府やインド準備銀行(中央銀行、RBI)なども「好ましい変化」として受け止めているようだ。

11/28/2013


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