日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

12/04/2013 05:41 PM


 特許意匠商標総局(特許局)が医薬品の特許取得に関する基準を現在よりも厳格化することを検討している。製薬企業が医薬品の特許を出願する際に、同様の効果を持つ既存の後発医薬品(ジェネリック)の名称の申告を義務付けることが柱。効果の面で既存の医薬品とほとんど変わらない商品が特許を取得することを防ぐのが狙いだが、国内では早くも各方面から賛否両論が巻き起こっている。

 こうした規制は海外でも例が無く、実現すれば世界で初めての試みとなるとみられる。

 申告させるジェネリックの商品名は、世界貿易機関(WTO)が指定した名称を記載させる。これにより特許局の担当者が、出願を受け付けた医薬品とジェネリックの効能や効果の程度を比較し、特許認可の適否を判断する上での判断材料とする。

 既に市場に出回っている医薬品とほとんど効果が変わらないにもかかわらず、特許を取得するという事態を回避できる利点が期待できる。

 インドの医薬品の特許制度のあり方をめぐってはこれまでに、主に欧米の医薬品業界などから「世界の標準からかけ離れている」として批判の声が上がっている。

 特許局の幹部は現地メディアの取材に対し「現在、各方面の利害関係者を対象に、規制強化の実現可能性に関する意見の聞き取りを進めている」と説明した。同幹部によると、特許局は集めた意見を基に、商工省産業政策・ 推進局(DIPP)と協議を行い、最終的な方針を決定するという。

 新たな規制案に対して、専門家やスイス・ジュネーブに本部を置く非営利組織(NPO)「国境なき医師団」の関係者などからは「効果や効能の面で進歩の無い医薬品に与えられる無意味な特許が減少する」として、実施に期待する声が上がっている。

 一方、大手医薬品メーカーを顧客に抱える法律事務所などは「実現性に問題がある上、WTOの『知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS協定)』に違反する疑いがある」と主張、反対する姿勢を示している。

11/27/2013


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