日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

12/03/2013 03:32 PM


 インド市民の間でこのところ、ピザ人気が高まっている。インド人が年間に消費するピザは1人当たり4枚と、米国の350枚と比べるとまだまだ少ないが、ファストフードの種類別消費量では約半分を占め首位に立っている。景気が長期にわたり低迷する中にあって、売上高は年率25%のペースで増加を続けており、米ドミノ・ピザなど外資系大手チェーン店も拡大する需要の取り込みに向け、新たな店舗の出店を積極的に進めている。

 中でも注目を集めているのが原材料に野菜を豊富に使った商品だ。ドミノ・ピザの店舗をフランチャイズ展開するジュビラント・フードワークス(ウッタルプラデシュ州ノイダ)によると、国内のドミノの店舗では、ピザの注文のうち70%を野菜を多く使った商品が占めるという。英調査会社ユーロモニター・インターナショナルによると、国内のピザ市場は現在230億ルピー。ドミノはこのうち67%と圧倒的なシェアを抑える最大手。

 2番手につける米ピザハットも菜食主義者向けのメニューを強化している。グジャラート州のアーメダバード、スーラト、ラジコットの3都市でそれぞれ1店舗ずつ、菜食主義者専用の店を出しているほか、大都市の店舗でも野菜をふんだんに使ったピザは人気商品となっている。また、パンジャブ州のように「肉の一大消費地」というイメージが強い地域でも、ピザハットのベジタリアン向けピザは「高い人気を獲得している」(ピザハット・デリバリー・インディアのサンジブ・ラズダンン・ブランド・ゼネラル・マネジャー)という。

 先ごろ進出したバドダラ(グジャラート州)では、出店に際し一般家庭を1軒ずつ回って地元消費者のニーズの把握に努め、ポテトとトッピングしたピザを発売するなど、マーケティングにも力を注いでいる。

 原材料に野菜を多く使ったピザが人気を集めている背景について、関係者は「インドには菜食主義者が多く、ファストフードの中で唯一食べられるのがピザという人が多いためではないか」と分析する。

 国連食糧農業機関(FAO)の統計によると、インド人が1年間に消費する肉の量は1人当たり5-5.5キログラムで、アジアの平均27キログラムを大幅に下回っている。

 地場のコンサルティング会社テクノパック・アドバイザーズは「野菜を主に使ったピザは1枚当たりの価格が44ルピーとほかの食材をトッピングしたピザより割安なことも受けている一因ではないか」とする見方を示している。

11/18/2013


この記事へのトラックバックURL:

http://indonews.jp/mt/mt-tb.cgi/24577

トラックバック一覧(0)