日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

12/18/2013 04:15 PM


 インドが11月5日に火星無人探査機「マンガルヤーン」の打ち上げに成功してかから1カ月以上が経過した。今月1日には地球の周回軌道を離脱。計画が問題なく進めば、2014年9月に火星の周回軌道に到達する予定。実現すればアジアの国としては初の快挙となる。

 マンガルヤーンの打ち上げにかかった費用は計7,200万米ドル。米航空宇宙局(NASA)が先月中旬に打ち上げた火星探査機「MAVEN」の10分の1の規模と低予算なのが特徴だ。

 マンガルヤーンに使われている部品は3分の2が国産で占められている。参加企業には建設エンジニアリング大手のラーセン&トゥブロ(L&T)やコングロマリット、ゴドレジ・グループの傘下企業、国営航空機メーカー、ヒンドゥスタン航空機などが名を連ねる。

 これらの企業が世界の航空宇宙業界で大型案件を受注するには、まだ長い年月を要する。だが、これまで長きにわたり国内の関連プロジェクトに携わってきた結果、こうした企業は航空宇宙産業にとどまらず、原子力や防衛分野向けの精密部品を供給する存在として、世界市場でも独自の地位を築きつつある。

 ゴドレジの航空宇宙事業部門を統括するSM・バイジャ氏は「国内の宇宙関連プロジェクトに携わったことで、当社の技術者たちはロケットや航空機、ミサイルの製造で求められる金属合金や高精度の溶接技術を習得することができた」と話す。

 インド宇宙研究機関(ISRO)がプロジェクトのコスト抑制のため、海外からの部品調達を極力控え、国内企業に発注したことが、インドの航空宇宙関連技術を育てるのに一役買った。

 さらに、インド政府が1974年に行った核実験後に欧米諸国から制裁を受けたことにより、独自で技術開発を進めるざるを得なかったことも、結果的に国産技術の成長を加速させることにつながったともいえる。

12/9/2013


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