日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

11/18/2013 03:12 PM


 第一三共と同社が傘下に持つ国内製薬最大手のランバクシー・ラボラトリーズの前の経営者2人の間で、シンガポールを舞台に調停が進められているもようだ。双方に近い複数の関係者によると、第一三共によるランバクシー買収に当たり、第一三共は「ランバクシー側が(買収をめぐる)第一三共の判断に影響を与える可能性のある情報を提供しなかった」として、2人に対し損害賠償の支払いを求めているという。

 第一三共が争っているのはマルビンデール・シン、シビンデール・シンの両氏で、2人は兄弟。両氏ともにランバクシーの身売り後に同社の経営から手を引いている。

 ランバクシーは今年5月、米食品医薬品局(FDA)に対し、国内の工場で品質に問題のある医薬品を製造販売していたこと、品質検査の結果に関し虚偽の説明を同局に行っていたことを認め、米法務省に罰金として5億米ドルを支払うことに合意した。

 第一三共は2008年にランバクシーを買収。FDAによるランバクシーへの調査は前年の07年から始まっていたが、第一三共は「買収に際しランバクシー側がこの事実を隠していた」と指摘。損害を被ったとして2人に対し損害賠償を請求しているとみられる。

 ただ、両社が買収の際に締結した契約内容を知る関係者は「第一三共が損害賠償の支払いを受けるのは難しいのではないか」との見方を示す。この関係者によると、両社が締結した買収に関する合意内容には、将来今回のような問題が発生した場合の補償について取り決めた条項が含まれていないという。

 また、ある法曹関係者も「ランバクシーが調査を受けていたことは当時から公になっていた事実」とし、「にもかかわらず、第一三共側が不測の事態に備えた条項を契約に盛り込まなかったことは驚くべきこと」との見解を示している。

11/11/2013


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