日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

11/08/2013 10:06 AM


 国内の空港や港湾の倉庫で大量の輸入食品が「足止め」となっている。輸入食品の表示に関する国内法が改正されたことで、これを順守していない商品が関税を通過出来ない状態が続いているためだ。

 対象となっている食品は欧州製の高級チョコレートから米国製のポテトチップス、フランス産チーズ、タイの香辛料、イタリア製パスタまで幅広い品目にわたる。高級チョコレートに至っては計200トン以上が各地の港や空港の不衛生な倉庫に放置されたままで、品質の劣化も進んでいるという。

 問題の発端は「食品安全基準法(the Food Safety and Standards Act)」が2011年に改正されたことにある。同法が改正されたことにより、それまでの容器へのラベルの貼付に代わり、商品に関する情報をインドに向けて出荷する前の段階で輸出国で直接容器に印刷することが義務付けられた。輸入食品の品質を監視する保健・家族福祉省の食品安全基準管理局(FSSAI)はこの規定を満たしていない海外からの食品の国内への流通を認めておらず、この結果大量の食品が積み上がる事態となっている。

 FSSAIは「法の規定に基づいて粛々と業務を行っているだけ」と説明するが、輸出国の製造業者や国内の輸入業者からは「職権の乱用に当たり違法」と批判の声が上がっている。

 食品の輸入業者でつくる団体「インド食品輸入業者会議(Forum of Indian Food Importers)」のアミト・ロアーニ委員長は「法改正の影響でこれまでに約30の輸入業者が廃業した。多くの食品が倉庫内で腐食し、相当数が再度の輸出を強いられる事態になっている」と話す。そのほかの食品も長期にわたり放置され、輸出国に送り返されることになる可能性が高いとみられる。また、同会議の別の関係者によれば、これまでにFSSAIによって足止めを受けたコンテナは1,100個以上に上るという。

 欧州などからチョコレートを輸入するある業者は「新たな規制に対応するまでの移行期間も設けられなかった。これでは事業の継続は難しい」と悲痛な声を上げる。

 この数カ月間で飲料と加工食品の輸入量は半減しているとの報道もあり、一部の事業者は事態の打開に向け、欧州連合(EU)の在印事務所やベルギー、スイスなどの各国大使館に接触を図っている。

11/2/2013


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