日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

09/24/2013 10:27 AM


 スウェーデンの大手家具チェーン、イケアはインドでの店舗開業を控え同社と似た名前を使用するインド企業に対し社名の使用中止を求める通知を送付するなどの対策を進めている。自社のブランドイメージや社会的評価を保護するのが狙いだが、地場企業からは「弱いものいじめで嫌がらせにほかならない」と批判する声が上がっている。 

 イケアが問題視しているのは現段階で大手や中小など合計25の企業に上る。業種は家具やキッチン、包装資材など一部同社と競合するメーカーから、人材コンサルティング、スパ、イベント運営、広告代理店など関連の薄い異業種の企業まで含まれる。イケアはこのうちデリー、マハラシュトラ州ムンバイ、アンドラプラデシュ州ハイデラバード、カルナタカ州バンガロール、連邦直轄地チャンディーガルなどに本社を置く約10社について、これまでに地元の法律事務所KGバンサル・アソシエーツ(デリー)を通じて社名の使用差し止め命令を出すよう裁判所に要請。また「イケア」やこれに似た名称を商標登録しようとしている複数の個人についても法的手段を取っている。

 KGバンサルのSK・バンサル共同代表はイケアのこうした方針について「イケアは世界的に高い知名度を持つブランド。同社はこの3-4カ月の間、インドでブランドイメージの保護に力を入れている」と説明する。

 だが、こうした動きに同社から社名変更を迫られている企業から不満の声が上がっている。

 ウェブサイトの閉鎖を求められたイベント運営会社「アイキャ・グローバル」(Aikya Global、バンガロール)のクリシュナ・マリヤンカ取締役は「大変驚いている。イケアとは業種が異なっており主張は不当」と反発。法的手段に向けた準備を進めていることを明らかにした。

 同じくバンガロールに本社を置く人材スカウト会社「イクヤ・ヒューマン・キャピタル・ソリューションズ(IKYA Human Capital Solutions)」も社名の使用停止を求める通知をイケアから受け取った。創業者のアジト・アイサック氏は「社名はサンスクリット語から来ておりイケアとは無関係。小売企業でもないため競合もない。イケアの行為は嫌がらせ以外の何物でもない」と反論。アイキャ同様、裁判に訴える構えを見せている。 

 外資系小売企業による商標をめぐる争いでは、米ウォルマート・ストアズが07年に「コール・マート」「モール・マート」「ホール・マート」「バル・マート」などの名称を店名に使用した企業を提訴。今年6月には仏小売大手カルフールがタミルナド州チェンナイのカルフール・ハウス・オブ・インテリアを相手取り起こした裁判で勝訴している。

9/17/2013


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