日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

08/23/2013 06:06 AM


 タタ・モーターズは超低価格車「ナノ」のてこ入れに乗り出す。新たな機能の追加や新型モデルを投入。若者を主要な顧客層に据え「スマートなシティカー」として生まれ変わらせる方針だ。タタ・グループのサイラス・ミストリー会長が21日に開催した年次総会で明らかにした。

 タタはナノの価格を発売当初より下げて販売しているほか、さまざまな特典を付けるなど営業努力を行っているが、これまでのところ台数が上向く気配は見えてこない。

 販売不振に伴いナノの生産に特化したサナンド工場(グジャラート州)の稼働率は50%を大幅に下回る水準で推移している。 

 インド自動車工業会(SIAM)の統計によると、ナノの不振もあり国内の乗用車市場に占めるタタのシェアは3月の11.8%から7月には8.9%に低下し、メーカー別で4位に後退した。得意とする商用車でも同じ期間のシェアが56.1%から52.9%に下落するなど低落傾向が続いている。

 米格付け会社ムーディーズの集計によれば、4-6月期のタタの販売実績は前年同期比で14%減少。年率に換算した設備稼働率は36.2%となり、12年度の47.6%から大幅に落ち込んだ。

 こうした状況を打破するため、タタはナノの販売回復に向けた取り組みに着手する。ミストリー氏によると、現行車種のボディのデザインに改良を加えるほか、内装も変更する。またパワーステアリングを搭載するとともに燃費の向上も図るなど性能面でも強化を進める。さらに、現在はガソリン車のみの販売だが、新たに圧縮天然ガス(CNG)車を加え、ラインアップの拡充を加速させる。計画で、これらの実現に向け、昨年度の投資額300億ルピーを上回る予算を投じる戦略を立てている。

 ミストリー氏は「この先もタタを待ち受ける道は決して平坦ではないが、今後も消費者のニーズを把握しそれを形にしていくことに全力を傾けていく」と述べ、強い決意を示した。

8/21/2013


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