日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

08/01/2013 02:50 PM


 長引く景気の低迷を受け、産業界の間で人員整理の動きが目立ってきた。インド商工会議所連盟(FICCI)のまとめによると、業種別では自動車や金融、IT(情報技術)で解雇の動きが広がっており、これらの業界では多くの企業が新たな人材の獲得を見合わせている状況だ。

 大手自動車メーカーはこれまでに数千人規模で期間工を解雇。これまでのところ採用を増やす動きはまったくみられない。

 金融ではスイスの大手銀行UBSがこのほど、商業銀行業務を行うのに必要な免許をインド準備銀行(中央銀行、RBI)に返納し、同部門の行員の整理に着手した。この件に関しては、インドの高い成長性に期待していた外国の投資家の間で動揺が広がっている。

 IT業界では米IBMが本国の米国を含む北米地域ですでに従業員の解雇に踏み切っているが、FICCIでは「同社がインドで米国より大規模な人員整理を実施する可能性がある」との見通しを示している。

 FICCIのナイナ・キドワイ会長は「現在はまだ解雇の対象は契約社員が中心だが、経済がこのまま低迷し続けた場合、近いうちに正社員を切る動きが出てくる」との見方を示す。

 FICCIが企業を対象に行った調査では、7-9月期中に「新たな人員を採用する計画がある」と回答したのは全体の20%にとどまり、4-6月期の30%から10ポイント減少した。

 インド合同商工会議所(ASSOCHAM)による同様の調査でも、4社に3社が「年内に新たな人材を採用する予定は無い」と答えている。

 一方、新卒の就職難も深刻さを増している。毎年約1,000万人の学生が大学を卒業するが、希望する職に就けない学生の多さがこのところが目立ってきている。ただ、この点については長引く不況だけでなく「学生のスキル不足」が原因とする意見もある。人材スカウトサービスのエッジ・エグゼクティブ・サーチ(ニューデリー)のドニー・クリアコセ取締役は「現在は低いスキルしか持たない学生を大量に雇う企業は存在しない。各社とも高い専門性を身につけた人材を求めており、学生が持つ技能と企業側が求める技能の間にミスマッチが起きている」と指摘している。

7/30/2013


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