日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

08/15/2013 11:25 AM


 長引く景気の低迷を受けて、企業の間でCM1回当たりの長さを短くし、代わりに放送回数を増やす新たな広告戦略に出る動きが広がっている。

 日用品国内最大手ヒンドゥスタン・ユニリーバ(HUL)は、ボリウッド俳優のランビール・カプールさんを起用した男性用デオドラント「アックス・ブラスト」のCMの長さをこれまでの60秒から10秒へと大幅に短縮した。このほかゴドレジ・インディアは電気香取「グッド・ナイト」、通信大手アイデア・セルラーは電話交換装置のCMで、それぞれ同様の戦略を打ち出している。

 こうした取り組みに対して、専門家からはこれまでのところ「理にかなった戦略」として肯定的に評価する意見が目立っている。

 大手広告代理店DDBムドラ・グループ(マハラシュトラ州ムンバイ)のバンダナ・ダス・デリー支社長は「景気が悪くなれば企業が広告宣伝費を削減し、CMを短くするのは当然の選択」と指摘。その上で「CMが短くなっても視聴者への訴求力は長目のCMと変わらない」との見方を示し「観る側の心に強い印象を与えるのは広告費やCMの長さではなく作る側のアイデア」と強調する。

 一方、米調査会社ニールセンの調査によれば、視聴者の心に残る効果という点では「10秒のCMの方が30秒のCMよりも費用対効果の面で優れている」という結果が出ている。

 さらに、広告業界では、短いCMの方が現代人の多忙な生活様式に適合しているという意見もある。広告代理店スケアクロウ・コミュニケーションズのラグ・バート取締役は「今日のCMは使い捨てされる紙切れのような存在となっている。物語風の長いものよりも短い時間で視聴者に強烈な印象を与えられるCMを好む土壌が企業の間で生まれつつある」との認識を示している。

8/12/2013


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