日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

08/08/2013 01:22 PM


 国内の主要ホテルが昨年来、宿泊客の獲得に苦戦している。業界団体「インド・ホテル・レストラン協会連合会」のまとめによると、2012年度の平均稼働率は58.3%と、過去10年で最も低い水準を記録。今年に入ってからも改善の兆しは見られない。大都市のホテルでは直近の4-5カ月の間に10ポイントの落ち込みを示すなど低迷が続いている。

 個別の事例を見ても「ル・メリディアン・ニューデリー」は6月の稼働率が前年同月比で15%低下。ノボテルがマハラシュトラ州ムンバイ郊外に構える「ムンバイ・ジュフ・ビーチ」もこの数カ月で10%落ち込んだ。

 稼働率低下の要因の1つに客室数が「供給過剰状態」になっていることが挙げられる。この4年間で需要は15%増にとどまったのに対し、部屋数は40%も増えた。12年度の1年間だけで国内のホテル客室数は1万2,782室増加。チェーン展開するホテルの部屋数は合計9万6,000室に達している。ホテルコンサルタント会社のHVSによると、今後3-4年間でさらに5万4,000室が新たに建設される予定という。

 長引く景気の低迷を受け、企業が出張費や会議・セミナーへの出費を削っている点も影響している。これにより客室だけでなく、ホテル内のレストランや喫茶店、会議場などの利用も減少し、ホテルの収益悪化に拍車をかけている。

 事態を打開しようと、各社とも利益率を犠牲にして宿泊料金を下げ利用客の確保を目指している。昨年度の一泊当たりの宿泊料金は平均6,214ルピーと、この6年間で最も割安な水準に低下。ムンバイ・ジュフ・ビーチは数カ月前と比べて10%、ル・メリディアン・ニューデリーは前年比で20%、それぞれ料金を引き下げた。ル・メリディアンのタルン・タクラル最高経営責任者(CEO)は「稼働率が低下し、料金を下げても今の状況が続き客足が戻らなければ、経営が立ち行かなくなる」と厳しい見通しを示している。

8/6/2013


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