日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

07/29/2013 11:43 AM


 スリランカでこれまで独占的な地位を占めてきたインド製トラックの販売に陰りが見え始めている。同国でのインド製中大型トラックの市場シェアは2012年始めの74%から今年6月には42%に急降下。小型トラックは90%から77%に低下した。背景にはスリランカの景気低迷や通貨安のほか、中国メーカーの伸張などがある。

 スリランカは国内のトラック需要のほぼすべてを輸入に頼っている。これまではアショク・レイランドとスリランカ政府の合弁会社「ランカ・アショク・レイランド」、タタ・モーターズ、マヒンドラ&マヒンドラ(M&M)のインド勢3社が大きなシェアを占めてきた。

 だが、昨年3月にスリランカ政府が輸入車にかかる関税の税率引き上げを実施したのをはじめ、同年11月までに商用車に一律10万9,000スリランカ・ルピー(現在のレートで4万9,050ルピー)の課徴金を課す制度を導入。12%の物品税の負担もあり、トラック価格が上昇。需要に水を差す結果となった。タタの広報担当者によると、価格がそれまでの2倍に跳ね上がった車種もあるという。

 2012年始めに約1,700台あったスリランカ国内の中大型トラックの月間販売台数は今年6月には374台に急減。小型も約1,700台から1,578台に減少した。市場の縮小を受けて、ランカ・アショク・レイランドの12年度の販売台数は前年度比で3分の2以上減少し、2,200台にまで落ち込んだ。

 インド同様、通貨安が進んでいることもインド製トラックの販売価格を押し上げる一因となっている。アショクの幹部によると、「さまざまな要因が絡み合い価格が上昇し採算のめどが立たないことから、現地のディーラーはインド製トラックの輸入に消極的になっている」という。

 この幹部によると、インド製の代替品となっているのが日本製と中国製のトラック。中でも中国製は中国国政府がスリランカに巨額の資金援助を行ったり道路や橋、発電所、港湾設備などのインフラ整備に積極的に投資を行っているほか、同国系金融機関が低金利のローンを提供するなどして販売台数を伸ばしている。メーカー別では福田汽車(北京)の小型トラックの月間販売台数はこの2年間で倍増。同期間の同社のシェアは4.9%から7.4%に伸びた。ほかのメーカーの業績も堅調に推移しており、中国製小型トラックがスリランカ国内市場に占めるシェアは2年前の5%から現在は20%に急拡大している。

7/26/2013


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