日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

07/19/2013 02:31 PM


 米フォード・モーターのインド市場での苦戦が続いている。同社がインドに進出したのは1996年。それから17年の間、累計20億米ドルに上る巨額の資金を投入、計9つの車種を販売してきたが、現在同社がインドの自動車市場に占めるシェアは3%ほど。12年度の国内工場の稼働率は54%にとどまる。これまでに単年度で黒字を達成したことは1度も無く、累積赤字は137億4,000万ルピーに達している。

 フォードがインドで販売するラインアップに目を移すと、10年に発売した小型車「フィーゴ」は割安な価格設定が受けて、発売当初こそ好調な販売を記録したものの、2年も持たずに失速した。昨年に改良モデルを投入したが、売れ行きはいまひとつだ。

 フィーゴに先立ち発売した小型セダン「アイコン」も出だしは好調だったが、間もなく販売不振に陥り、販売終了に追い込まれた。 

 フィーゴが順調に販売台数を伸ばしていた10年、フォードは15年までに8つの車種を新たにインド市場に投入する計画を表明。それから約3年が経過したが、これまで発売にこぎつけたのは小型車「フィエスタ」と先月下旬に発売したスポーツ多目的車(SUV)「エコ・スポーツ」の2車種のみ。

 エコ・スポーツは発売からわずか半月ほどで予約台数が3万台に達するなど好調な売れ行きを示しているが、フィエスタは伸びを欠いているのが現状だ。

 フォードがインドで苦戦する原因の1つに、「トップが頻繁に交代している」点を指摘する意見が存在する。
インド法人フォード・インディアの最高責任者(CEO)は昨年就任したジョギンデール・シン氏で6人目。約3年ほどで代表が交代している計算だ。業界関係者からは「リーダーが頻繁に交代する企業は長期的な視野に立った事業戦略を立てにくく、業績に悪影響を与える」と指摘する意見が上がっている。

 これに対し、シン氏は「われわれはいわばフォードという大きな家族を形成しており、同じ考え方を共有している」と反論。別の幹部も「CEOが頻繁に代わっているのは事実だが、総合的な戦略は変わっておらず、事業の継続性は保たれている」と話す。

 だが、こうした意見に対し、オランダの人材サービス大手ランスタッドのインド法人ランスタッド・インディアのアディチャ・ミシュラ社長は「国際的な企業の多くでは、同じ人物が長期にわたりCEOを務めている」と指摘。同氏はリーダーが頻繁に代わることの弊害として「一時的であるにせよ社内に混乱を招く可能性がある」とし「CEOは一度就任すれば7年は続けるべき」との見方を示している。

7/18/2013


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