日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

07/08/2013 10:18 AM


 景気の低迷により自動車やそのほかの耐久消費財など生活必需品を除く商品の需要が伸び悩む中、高価格帯のパーソナルケア製品や美容家電を製造するメーカー、これらを販売する小売店、美容院が業績を伸ばしている。

 大手スーパーのスペンサーズ・リテールでは、顧客1人当たりの購入額が以前と比べて20%も増加した。このうち「6-7%はインフレが影響している」(モヒト・カンパニ最高経営責任者=CEO)が、残りは消費者の高級志向の高まりによるもの。同店が扱う米消費財大手プロクター&ギャンブル(P&G)がスキンケア製品のブランド「オーレイ」から出す「リジェネリスト」は価格が1本2,200-2,600ルピーと高価だが、同チェーンで6月に最も売れた商品の1つとなった。

 カンパニ氏は「2年前なら在庫を置くのにも迷っていたと思うが、消費者の嗜好の変化によ安定して売れている」と話す。 

 小売最大手のフューチャー・グループでも「ロレアル」「ニュートロジーナ」などの高級パーソナルケア製品の堅調な売り上げに支えられ、既存店売上高が20%超の伸びを記録した。

 大手美容院チェーン「ジュード・ハビブ」を運営する有名スタイリストのジュード・ハビブ氏は先週、高級美容院「ベベルス」の1号店をマハラシュトラ州ムンバイに開業した。高級志向の高まりを受けて、料金はジュード・ハビブの2倍に設定。1年半で50店舗をオープンさせる計画を立てている。勝算について「女性たちは美容関連の支出よりも食費や洋服代を削る傾向にある」と自信を見せる。

 アンチエイジングサービスの人気も高まっている。同サービスを提供するエステサロンを運営するVLCCは来店客1人当たりの支出額が10%以上増加。日用品大手マリコが展開する「カヤ・スキン・クリニック」も既存店売上高が6-10%の伸びを示している。

 パナソニックや蘭家電大手フィリップス・エレクトロニクスの販売する美容家電も前年比50%と大幅な売上増加をみせている。フィリップス・インディアのアダ・ラトナム生活家電担当社長は「最も売れるのはこれまで通りドライヤーだが、ヘアアイロンやホットカーラーなどの需要も急速に伸びている」と話す。

 景気が本格的な回復に至らない中での高級志向の高まりは意外とも思えるが、業界関係者は「不況の時こそ、せめて身だしなみだけでも優雅でありたい」という意識が働いていることが背景にある」と指摘する。同じ流れを受けて美容整形外科人気も高まっているという。

7/3/2013


この記事へのトラックバックURL:

http://indonews.jp/mt/mt-tb.cgi/23854

トラックバック一覧(0)