日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

07/26/2013 12:39 PM


 経営大学院(ビジネススクール)で経営学修士(MBA)を取得した学生が就職先の確保に苦労する事例が増えている。長引く景気の低迷に加え、ビジネススクールの教育の質の低さや、産業界との関係の希薄さなどが背景となっている。かつてMBA取得は「成功へのパスポート」ともてはやされたが、状況は大きく変わりつつある。

 マハラシュトラ州ムンバイのビジネススクールを5月に修了した女性は、現在も就職活動を続けている。女性が2年間のコースに投じた金額は45万ルピー。女性によると、同期生の40%が現在も就職先を見つけられないでいるという。

 アミティ国際経営大学院で昨年MBAを取得した女性は、卒業後しばらく仕事が無い状態が続いたが、知人の紹介で専門学校に就職した。アミティのMBA課程の授業料は90万ルピーだが、女性の同期生の多くが年収30万-40万ルピーの仕事に収まったという。

 地方の中核都市に拠点を置くビジネススクールの多くで、卒業生の就職率が30-40%にとどまっており、仮に仕事を見つけられたとしても、多くが月給1万2,000-1万8,000ルピーで働いている。 

 こうした現状を受けて、ビジネススクール人気も下降気味となっている。MBAコースの受験者数は08年度は50万人以上に達したが、12年度は40万人を割り込んだ。またこの1年間に経営難から全国で約400校のビジネススクールが閉鎖に追い込まれている。

 MBA取得者の就職難の背景として、長引く経済の低迷に加え、ビジネススクールが提供するカリキュラムの質が低いことが挙げられる。専門学校エレメンツ・アカデミア(ハリヤナ州グルガオン)が4月に地方の中核都市、中小都市のビジネススクール200校に在籍する学生4,000人を対象に行った調査から、多くの学生が「教員の質」「企業との関係の薄さ」「就職支援体制」に不満を持っていることが判明した。エレメンツのニシャント・サクセナ最高経営責任者(CEO)によると、これらのビジネススクールが教育内容の充実に投じる資金は収入全体の10%ほどだという。その結果、企業が欲しがる人材が育たず、学生が就職先の確保に苦戦するという構図が生まれている。

 テスト作成会社のメリット・トラック(カルナタカ州バンガロール)の調査にでは、MBA取得者のうち企業で即戦力となり得ると判断された学生の割合は全体の21%にとどまることが明らかになっている。

7/24/2013


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