日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

07/23/2013 01:35 PM


 韓国LGエレクトロニクスのインド事業に回復の兆しが見えてきた。インド法人LGインディアの2013年上半期(1-6月)の売上高は前年同期比で10%の増収を達成。下半期(7-12月)は祭事シーズンによる需要増加が見込めることもあり、通年の売上高目標を前年比約19%増となる1,900億ルピーに設定した。

 商品別ではスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)の好調な販売を背景に携帯電話が150%増と伸長。LEDテレビは250%増と驚異的な成長を実現した。このほかエアコンは20%増、冷蔵庫が15%増、エアコンが10%と、多くの品目で売り上げを伸ばした。

 LGインディアの売上高はこれまで、08年が1,073億ルピー、09年は1,300億ルピー、10年が1,600億ルピーと順調に拡大を続けてきたが、11年は1,620億ルピーと前年比で微増にとどまったのに続き、12年は1,600億ルピーと前年実績を割り込むなどこのところ頭打ちの状態が続いていた。

 最大の原因はブラウン管テレビの需要の縮小にある。LGインディアの売上高の20%を占めていた同製品の国内市場は10年の1,500万台から昨年は400万台にまで激減した。ソニーやパナソニックなどインドを市場として重視し投資を拡大し始めた日本勢による攻勢や、ライバルのサムスンがスマホと薄型テレビで売り上げを伸ばしたことも不振の一因となった。

 事態を受けてLGはインド事業を再び成長軌道に乗せるための改革に着手。薄型テレビや浄水器、携帯電話いった苦戦している事業の浮揚に力を注いだほか、それまで月ごとに設定していた販売目標を週ごとに設けるようあらためた。また「高級品メーカー」としてのイメージ確立に向け、広告宣伝費を12年比15%増となる70億ルピーに増やした。

 今後は浄水器の新製品やスマホと連動して使用できるモバイルプリンターなど新たな商品を積極的に投入するほか、専売店も年内に300店新設し、2,000店体制を構築する。3年後には「インド事業の売上高を2,500億ルピーに引き上げる」(LGインディアのスン・クウォン社長)計画だ。

 今後の同社の課題について、電機・小売業界専門のコンサルティング企業コア・コンサルティングのスニル・メウタ最高経営責任者(CEO)は「現在はスマホや薄型テレビを白物家電といっしょに売っている。適切な戦略とはいえず改善する必要がある」と指摘。ある日本メーカー幹部は「米アップルやソニー、サムスンなどに対抗できる企業イメージを作り出すことが重要」との見方を示している。

7/19/2013


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