日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

06/10/2013 10:40 PM

 インド国内の「マネキン市場」が拡大を続けている。

 小売店などからの需要が拡大しているためで、売上高は毎年30%のペースで増えている。以前は小柄でがっしりしたインド人に多い体型のマネキンが大半だったが、今人気を集めているのは、西洋人のように長身で、かつスタイルが良く現代的で品のある顔立ちのマネキンだ。こうしたマネキンは業界で「ザラ・マネキン」と呼ばれている。スペインの人気ファッションブランド「ザラ」がインドに持ち込んだことで人気に火がつき、今や全国的な広がりを見せている。あるマネキン製造企業によると、地場のブランドやブティック、インド人ファッションデザイナーなどからの注文が多いという。 

 こうした白人を連想させるマネキンが普及している背景には、海外の有名ファッションブランドが相次いでインドに進出したり、スリムな体型を理想とする女性が増えているという事情がある。民族衣装を販売する衣料品店チェーンを全国で展開するキマヤのプラディープ・ヒラニ会長は「消費者の嗜好の変化に応じてマネキンも変わらなくてはならない」と強調する。

 ディープ・マネキンズ(ニューデリー)は「アロー」「リーバイス」「リーボック」など20以上のブランドに毎月、約500体のマネキンを販売している。クローン・マネキン(同)は国産のほか、台湾や中国、ドイツ、ベトナム フランスなどから製品も輸入し販売している。価格は国産品が2,500-1万ルピーであるのに対し、輸入品は8,000-5万ルピーとかなり割高となっている。

 小売店にとっても、マネキンの普及は売上高を押し上げるうえで大きな効果を発揮している。マドゥラ・ファッション&ライフスタイル傘下のブランド「アレン・ソロイ」のアヌラーグ・シンガル氏によると、「マネキンに着せて展示した商品はほかの商品を43%上回る売れ行きを示している」という。以前は1カ月ごとにショーウィンドウで展示する服を入れ替えていたが、今では3日が業界の標準となり、中には毎日入れ替える店舗もあり、シンガル氏は「マネキンは斬新なイメージを消費者に与えるうえで重要なアイテム」と話す。

 ベネトン・インディアでは、インド国内で運営する店舗で展示するマネキンの数がこの5年間で倍に増えた。多くの店舗では約10体を置いているが、旗艦店の1つでは、40体を設置しているという。サンジーブ・モバンティ社長は「売り上げを拡大するうえでマネキンが果たす役割は極めて大きい」と話している。

6/6/2013


この記事へのトラックバックURL:

http://indonews.jp/mt/mt-tb.cgi/23665

トラックバック一覧(0)