日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

06/24/2013 07:52 AM


 会社を辞めてインド経営大学院(IIM)の経営学修士(MBA)課程に入学する企業幹部が減少している。景気の低迷が続くなか、MBAを取得しても卒業後に希望する企業に転職できる保証が無いことが背景となっている。

 現地紙がIIMのラクノウ校(ウッタルプラデシュ州)、アーメダバード校(グジャラート州)、インドール校(マディヤプラデシュ州)、コルカタ校(西ベンガル州)、バンガロール校(カルナタカ州)、コジコデ校(ケララ州)を対象に行った調査によると、在職期間3年以上人の企業幹部で今年度IIMに入学した人は219人と、昨年の351人から約38%の大幅減となった。入学者全体に占める割合も9%と昨年の15%から減少している。アーメダバード校、コルカタ校、バンガロール校で企業幹部の入学者数が減少したのは今年度が初めて。ほかの3校では2年連続で減少した。ラクノウ校では109人から36人と3分の1に、インドール校でも41人から23人とほぼ半減するなど、大幅な落ち込みが目立つ。
 
 受け入れるIIM側でも「景気の低迷に伴う雇用情勢の悪化を受けて仕事を辞めてまで入学する人が減っている」(ランチ校)、「経済の現状を考慮するとMBA取得のために退職するのはリスクを伴う」(ラクノウ校)との指摘が目立つ。

 MBA取得後の再就職を難しくしている要因として、景気悪化のほかに、企業の間で新卒者を採用したがる傾向が強まっていることが挙げられる。人件費を低く抑えられるほか、他社で経験を積んだ人に比べて自社の求める人材に育成するのが容易なことが主な理由。

 ICICI銀行のK・ラムクマール常務取締役は「MBA取得者というだけで採用した場合、スキルなどの面でミスマッチが起きる可能性があるが、新卒だとそうしたリスクを回避できる」との見方を示している。

6/21/2013


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