日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

05/29/2013 09:32 PM

 米ドーナツチェーン大手のダンキン・ドーナツが昨年5月にニューデリーに店舗を開業しインド進出を果たしてから、1年が経過した。

 インドでは外資系ファストフードチェーンのフランチャイズ運営を手がけるジュビラント・フード ワークスを通じ「ダンキン・ドーナツ&モア」の名称で店舗を展開。店舗数は今年3月末時点で10店に達している。この1年の間、インドでの事業を軌道に乗せるため、独自の店舗名以外にも宅配サービスなどほかの海外市場では提供していないさまざまなサービスを実践してきた。

 メニューの品ぞろえでも南インドで人気の高いチーズをベースにしたデザート「グラブ・ジャムン」や、ひよこ豆を原料にしたお菓子「ラドー」をドーナツと組み合わせた独自の商品を祭事シーズンに販売。このほかにも米国以外の国では唯一、コーヒー豆を国内で調達している。こうした取り組みを背景に、店舗の数は14年3月までに18店に増やす計画だ。

 ただ、すべてが順風満帆というわけではない。景気の低迷に伴い、消費者が生活必需品以外の商品に対する出費を絞っている影響で、食品小売業は業績が落ち込んでいる。ジュビラントが運営するもう1つの米大手ファストフードチェーン、ドミノ・ピザのインド国内の既存店売上高の伸び率も1-3月期が7.7%と、前年同期の16.2%から大幅に鈍化した。このほか不況下にもかかわらず続いているインフレや出店に適した土地の確保、店員として採用できる人材の発掘などダンキン・ドーナツが解決すべき課題は多い。

 また、インド人の間で今でもドーナツに対する認知度が低いことも事業の拡大に向け克服すべき問題の1つとなっている。

 ただ、この点についてジュビラントのダンキン・ドーナツ事業で最高執行責任者(COO)を務めるデブ・アムリテシュ氏は「これまでのところドーナツはアイスコーヒーやサンドイッチなどほかの商品と同じ程度売れている」と指摘。市場関係者からも「ピザがインド社会に定着するのに10年かかった。ドーナツも数年はかかる可能性がある」と長期的な視点に立った戦略の重要性を説く声が上がっている。  

5/28/2013


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