日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

05/20/2013 07:34 PM

 中央や州政府が経営する公営の日用品企業が長年にわたり好調な業績を維持している。

 背景には消費者の細かなニーズに対応してきたことに加え、「行政が製造販売を手がける製品」の品質に対する市民からの厚い信頼がある。中には売上高で外資系の同業大手を上回るところもあるほどだ。

 公営の日用品企業の購買層は中間層と低所得層が多数を占めるのが特徴。カルナタカ州政府が運営するカルナタカ・ソープス&ディタージャンツ(バンガロール、KSDL)は、石けんや洗剤、パーソナルケア製品などの製造販売を主力事業とする。中でも石けんのブランド「マイソール・サンダル」は1916年から製造を開始、約1世紀の歴史を持つ。

 長い歴史の間にラインアップの拡充を進めており、高級石けん「マイソール・サンダル・ミレニアム・ソープ」(150グラム)は720ルピーと価格は高めだが、全国で好調な売れ行きをみせている。5ツ星ホテルや空港内の店舗などでも販売している。

 有名海外ブランドを含め多くの企業がマイソール・サンダルを参考にした商品を発売しているが、「マイソール・サンダルほどの支持は得られていない」(ブランドコンサルタント)という。

 KSDLの12年度の売上高は32億2,000万ルピー。今年度は35億ルピーを目指す方針。同社は今後、液体石けんやボディーソープなど若者を意識した品ぞろえを強化する方針。さらに、海外事業や広告宣伝にもこれまで以上に力を入れる。 

 カディ&ビレッジ・インダストリーズ・コミッション(マハラシュトラ州ムンバイ、KVIC)は中小・零細企業省の傘下企業。加工食品やはちみつ、皮革製品、陶磁器、シリアル、石けんなど幅広い商品を展開する。特に「カディ」と呼ばれる、手で紡いで織ったインド特有の綿布で作った衣服は高い人気を集めている。

 同社は12年度決算で2,679億7,130万ルピーの売上高を記録。日用品業界で国内民間最大手であるヒンドゥスタン・ユニリーバ(HUL)の2,581億210万ルピーを大きく上回った。

 KVICもKSDL同様、今後は若者を意識した商品の開発を強める方針。この一環として、カディでできたアパレル製品の若年層への売り込みを図るため、アジア開発銀行(ADB)から1億5,000万米ドルの資金を調達。このほか、ファッションやデザイン系の国立大学2校と提携するなど、取り組みを加速させている。

5/18/2013


この記事へのトラックバックURL:

http://indonews.jp/mt/mt-tb.cgi/23518

トラックバック一覧(0)