日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

04/16/2013 06:36 PM

 タミルナド州への日系企業の進出が続いている。

 日本商工会議所の集計によると、加盟企業のうちこれまでに120社が合計2,035億ルピーをインド事業に投資。このうち832億ルピーをタミルナド州が占める。この中でもチェンナイおよびその周辺地域が40%で最も多い。

 独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)は3年前にチェンナイに事務所を開設した。最初の1年間、事務所を訪れる日本人は月約100人程度だったが、今では300人に増加。その数は現在も増加の一途をたどっている。

 日系企業が手がける工場建設や研究開発拠点設立などの案件の数も3年前の169件から今では344件に急増。業種もコマツのダンプトラック工場からフジテックのエレベーター設計拠点、三菱電機のエレベーター工場、日産がルノーと運営する合弁工場など幅広い分野にわたる。

 日産がチェンナイ近郊にルノーとの合弁工場を建設した背景には、韓国のヒュンダイや米フォード・モーターなどが90年代半ばに進出した影響で、自動車部品産業の集積が進んでいたことが挙げられる。また、インドネシアやタイに近く、現地の工場から部品を調達しやすいこと、工科系大学が多く教育水準が高いことや豊富な労働力、デリーなどと比べて人件費が20%安いことなども大きな理由となった。インド法人、日産モーターインディアの石田貴之前社長は「チェンナイには『インドのデトロイト』に成長してほしい」と語る。

 現在ではタミルナド州に住む日本人はチェンナイだけで700人以上に上る。この影響で各地に日本語学校が誕生。アメリカ系のインターナショナルスクールも日本語コースを開設した。日本食のレストランも増えているほか、ホテルの中のレストランでもメニューに日本食を加えるところも目立ち始めているなど、経済だけでなく、人々の暮らしの中にも日系企業の進出拡大の影響が随所に見え始めている。

4/15/2013


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