日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

04/06/2013 07:25 PM

 大手商業施設の間で、中核テナントとしてこれまでの大手スーパーなどに代わり、海外の有名ブランドの店舗を誘致する動きが広がっている。

 世界的な知名度の高さや高級イメージを武器に集客力を高めるのが狙いだ。

 アンビエンス・モール(ハリヤナ州グルガオン)は昨年、それまで英国の大手小売チェーン「ディベンハムズ」が入っていた2万平方フィート(約1,900平方メートル)のスペースをスペインのファッションブランド「ザラ」に提供した。ディベンハムズの国内店舗をフランチャイズ展開する企業が昨秋、地場の小売大手プラネット・リテールから繊維・アパレル大手のアービンドに変わったのを機に、世界的に人気の高いザラの店舗を誘致する方針を決めた。 

 マハラシュトラ州ムンバイの「ハイ・ストリート・フェニックス・モール」はテナントとして入居するハイパーマーケットチェーン「ビッグ・バザール」の売り場面積を、これまでの5万平方フィート(約4,650平方メートル)から4万平方フィート(約3,700平方メートル)に縮小。これにより新たに生まれたスペースを米高級ファッションブランド「ケネスコール」や英靴販売大手「ペイバーズ・イングランド」などに割り当てた。

 また、ニューデリーの「セレクト・シティーウォーク・モール」は1月、コーヒーチェーン世界最大手の米スターバックスの店舗開業に向け、米同業ザ・コーヒービーン&ティーリーフの店舗を施設内の別の場所に移動。スタバの店舗は3月末にオープンしている。

 ムンバイの「インフィニティ・モール」も独小売大手「エスプリ」が昨年末でインドから撤退したのに合わせ、スタバの店舗をオープンした。

 いずれも国内ブランドには洗練されたイメージを持つ海外の人気ブランドの店を構えることで来店客を増やし、売上高の増加につなげる戦略だが、中でもザラの店舗を誘致した商業施設は大きな成果を挙げている。

 セレクト・シティーウォーク内にある「パンタルーン」の店舗は2万5,000平方フィート(約2,300平方メートル)の広さで、月の売上高は平均4,000万ルピー。これに対し、ザラの店舗は1万6,500平方フィート(約1,530平方メートル)と、パンタルーンより狭いが、月間売上高は平均7,000万-8,000万ルピーとパンタルーンの約2倍の規模に達している。   

 デリー西部「パシフィック・モール」内にある「ライフスタイル」の店舗の1平方フィート当たりの売上高は月平均1,300ルピー。対するザラの店舗はライフタイルの3分の1以下の広さしかないが、1平方フィート当たりの売上高は2,333ルピーで、ライフスタイルを1,000ルピーも上回る。

 デリーで大型商業施設「DLFプレイス・サケット」を運営するDLFユーティリティーズのベヌ・セウガル・モール運営担当副社長は海外ブランド誘致の動きが広がっている背景について「これまではテナントを誘致しても成功するかどうかは実際に開業してみないと分かなかったが、今では豊富なデータがそろっており、確実に増収を見込める店舗を選択することが可能となっているため」と分析している。

4/4/2013


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