日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

04/15/2013 05:39 PM

 インド国内で米アップルのスマートフォン(スマホ)の旧モデル「アイフォーン4」の販売台数が急激に増加している。

 同社がこのほど、他社のスマホと引き換えに、同製品を7,000ルピー以上値引きした価格で販売するキャンペーンを始めたためだ。販売価格を下げることでサムスンなど競合メーカーに対抗するのが狙い。これまでのところ、戦略は的中しており、アイフォーン4の販売台数はこれまでの3倍に達している。

 アップルはこれまで海外でギフトカードを販売したり、単純に価格を下げる戦略を採用したことはあるが、ほかの端末との引き換えを条件に商品を値引きするのは世界でも初めての試みとみられる。

 アイフォーン4のインドでの販売価格は2万6,500ルピー。他社のスマホを使用しているユーザーは、アップル製品取扱店(APR)や携帯電話販売店、家電量販店にスマホを持ち込むことで、最低7,000ルピー値下げした価格でアイフォーン4を購入できる。中古携帯市場での価格が7,000ルピーを上回るスマホについては、同額を値引きする。

 アップルはアイフォーン4の販売を通じて、エントリーレベル(価格1万2,000ルピー-2万ルピー)のスマホ市場を開拓する方針。同市場は現在、ソニーや韓国のサムスン、カナダのブラック・ベリーなどが大きなシェアを握っている。アップルは価格を2万ルピーを大きく割り込む水準にまで抑えることで、先行組のシェアを奪う狙いだ。

 これまでのところ、アップルの新たな戦略は功を奏している。6-11日の5日間の販売台数は前の週の3倍を記録し、最新モデル「アイフォーン5」を上回っている。

 ただ、他社も手をこまねいて見ているわけではない。最大のライバル、サムスンはクレジットカードで同社のスマホやタブレット(多機能携帯端末)を購入する消費者を対象に、販売価格を最大5,600ルピー値引きするキャンペーンを開始した。複数の統計によると、インドでは1万5,000ルピー以上のスマホやタブレットを購入する人の8割がクレジットカードかビットカードで決済を行っているという。

 こうした各メーカーの動きについて、携帯電話販売国内最大手モバイル・ストアのヒマンシュ・チャクラワルティ最高経営責任者(CEO)は「アップルが販売台数ベースのシェア獲得にこれほどまでに力を入れるのはインドではこれまでなかったこと」と指摘。そのうえで「サムスンが対抗策を打ち出したこともあり、市場はますます活気付くのではないか」との見方を示す。

 ブラック・ベリーのインド法人ブラック・ベリー・インディアの前CEO、スニル・ドゥット氏も「インドではこれまでみられなかった光景。ほかのメーカーも追随し、激しい値下げ競争に発展する可能性がある」と話している。

4/11/2013


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