日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

03/30/2013 07:29 PM

 伊フィアットは2013年度から、インド事業の強化に乗り出す。

 スポーツ多目的車(SUV)市場へ参入するなどラインアップを強化。販売網の拡大も進める。フィアットは世界の自動車大手の中で最も早くインド進出を果たしたメーカーの1つだが、近年は低迷が続いている。事業を再構築することで、将来的に国内自動車市場で5%のシェア獲得を目指す。

 まず、年内にも傘下に持つ米クライスラーが「ジープ」ブランドから販売するSUV「チェロキー」と「ラングラー」をインド市場に投入する。

 また、15年をめどに小型SUVを発売する計画で、現在開発を進めている。インド国内で生産を手がけ、国内での販売に加え海外にも輸出する計画。

 富裕層向けには小型車「フィアット500」のスポーツカータイプ「アバルト」を販売する。

 インドの自動車市場は低価格の小型車が70%のシェアを占めるが、マルチ・スズキとヒュンダイの日韓2社が強固な事業基盤を築いてることから、同市場への新車種投入はしない方針。

 販売網の強化では、4月1日に直営の販売店57店舗を開業する。年内に112店体制とする計画だ。 

 フィアットは07年にタタ・モーターズと販売提携。タタの販売店で自社の車を販売していたが、低価格のタタ車に押され販売が低迷。昨年5月にタタとの関係を解消した。提携中はタタの販売店170店舗で販売していた。

 フィアットの2月の販売台数はわずか203台で、大手自動車メーカーの中で最もい低い数字に終わった。現在の国内シェアは0.3%とほとんど市場で存在感を示せない水準に低下している。

 2月の国内新車販売台数は前年同月比約26%減となり、過去12年間で最大の落ち込み幅を記録。12年度全体の販売台数も10年ぶりに前年割れとなることが予想されている。

 市場全体が冷え込む中での事業強化は無謀とも思えるが、IHSオートモーティブのインド法人IHSモーティブ・インディアのディーペシュ・ラトレ社長は「厳しい挑戦になるが、インドの消費者のフィアットに対するイメージを変えるには乗り越えなくては成らない試練」と指摘している。

3/28/2013


この記事へのトラックバックURL:

http://indonews.jp/mt/mt-tb.cgi/23201

トラックバック一覧(0)