日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

03/12/2013 09:22 PM

 インドで外食産業の成長が続いている。

 インド人の間で西洋料理の普及が進んでいることが背景となっている。人気の高まりを受けて、各種専門料理店が増えているほか、海外の外食チェーンも続々とインド市場に進出している。 

 ただ、外食産業の拡大に伴い深刻さを増しているのが「シェフ不足」の問題だ。レストランなど純粋な飲食店に加え、欧米の世界的大手ホテルチェーンが建設するホテルが増加していることも、シェフの不足に拍車をかけている。

 全国8都市で30軒のレストランを運営するインプレサリオ・エンターテインメント&ホスピタリティー(マハラシュトラ州ムンバイ)は今年だけで45-50人のシェフの採用を計画している。 

 米マリオット・インターナショナルは今年中にインド国内で新たに8つの店舗の開業を予定しており、合わせて80-120人のシェフを採用する計画を立てている。同社はまた、これとは別に今後2年間で経験豊富なベテランシェフを100人確保する方針だ。

 英インターコンチネンタル・ホテルズ・グループ(IHG)も年内に5軒の開業を予定。これら新店舗で「合計140-175人のシェフが必要になる」との見通しを示している。 

 シェフの「需給ギャップ」が大きくなるに従い、支払われる報酬も上昇の一途をたどっている。

 IHGはこの2年間でシェフに支払う給与を15%引き上げたほか、マリオットも総料理長に支払う報酬を15%程度増額した。

 人材スカウト会社レッド・カイトによると、外食業界でも多くのチェーン店が過去2年間に10-15%の昇給を実施している。業界関係者によると、「オベロイ・ホテル」を運営するオベロイ・グループに至っては、2010年度に30-40%の給与引き上げを行ったという。

 こうしたシェフを取り巻く環境の変化について、米ホテルチェーン大手スターウッド・ホテル&リゾート・ワールドワイドのムンバイにある店舗で総料理長を務めるアジャイ・チョプラ氏は「シェフはもはや、裏方として陰に隠れている立場ではなく、一人ひとりが独立した実業家のような存在になりつつある」と指摘している。

3/11/2013


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