日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

03/05/2013 09:45 PM

 病院などの医療機関や医療機器メーカーの間で、手術や商品の代金の支払いに分割払い制度を導入する動きが広がっている。

 インドでは健康保険の加入率が低いため、治療費や手術費用が高額な民間の病院で診察を受けにくいのが現状。各社とも消費者が自らの懐事情に合った支払い方法を選択できるようにすることで市場の開拓につなげる狙いだ。

 米医療機器大手メドトロニック(ミネソタ州)は心臓ペースメーカーを月々の支払い600ルピーで購入できる制度「ヘルシー・ハート・フォー・オール」を導入している。支払い期間は1年からで、最長7年。

 同社は2年前に心臓病患者が多いインドで高価格帯のペースペーカーの需要が低水準にとどまる背景を探るため、10カ月にわたる調査を実施。この結果、患者の意識の低さや医療教育が不十分であることに加え、「価格が高すぎて購入できない」ケースが多いことを突き止め、「分割払いサービスの導入を決めた」(同社広報担当者)。これまでに同制度を利用した人は累計で150人以上に上るという。

 医療費のローン事業を展開するミヤ・ヘルス・クレジット(マハラシュトラ州ムンバイ)はタタ・グループ傘下の金融子会社タタ・キャピタルと提携して、手術代金のローンを提供する事業を行っている。対象となるのは費用が7万-50万ルピーの手術で、歯のインプラント手術や肥満治療、毛髪移植を行う患者に資金を提供している。

  英大手会計事務所アーンスト・アンド・ヤングのインド法人アーンスト・アンド・ヤング・ インディアのパートナー、ムラリダラン・ナイール氏は企業のこうした取り組みについて「インドでは1度の入院にかかる費用が年間支出の6割程度に達するケースが多い」と指摘。「手術費用や医療機器代金の分割払いが普及することは患者の負担軽減の観点から喜ばしいこと」とする見方を示している。

3/4/2013


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