日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

02/13/2013 01:55 AM

 既存の医薬品に代わり栄養食品の摂取を通じて病気を治そうという「メディカル・ニュートリション療法」に注目が集まっている。

 インドではこのところ非アルコール性脂肪肝疾患の患者数が増加している。これまでは患者の大半を肥満の人が占めていたが、近年ではやせていても脂肪肝になる人が多い。悪化すれば糖尿病や心臓病などに進行する深刻なケースもある。はっきりとした原因はまだ分かっておらず、有効な治療薬も存在しないが、最近の研究から栄養不足が原因の1つであることが明らかになってきた。

 米製薬大手アボット・ラボラトリーズの子会社で、医療用栄養食品の開発製造を手がけるアボット・ニュートリションはメディカル・ニュートリション療法で用いる栄養食品の開発に取り組む企業の1つ。

 同社はこのほど、カルナタカ州バンガロールに新たな研究開発(R&D)拠点を開設した。場所はバイオ医薬品大手ビデオコンの子会社シンジーンの敷地内。

 アボットが同拠点で開発に取り組むのは「脂肪肝」「肺炎」「糖尿病」の3つの疾患を対象とした栄養食だ。中でもインドでは菜食主義者の人たちの間で「コリン」や「メチオニン」「ベジタリアン」「アミノ酸」などの栄養分が不足しており、これが脂肪肝の原因の1つと指摘されている。

 このためアボットはこれらインド人に不足しがちな栄養要素を多く含んだ医療用食品を開発し、疾患の発生を抑制することを目指す方針だ。

 新たなR&D施設の所長を務めるアボットニュートリションのインド法人アボット・ニュートリション・インディアのスワミナサン・スブラマニアム氏は「目に見える結果をすぐに出すのは難しいが、長い年月をかけて研究に取り組むことで大きな成果を挙げられるはず」とインド人の健康増進に意欲を示している。

2/11/2013


この記事へのトラックバックURL:

http://indonews.jp/mt/mt-tb.cgi/22876

トラックバック一覧(0)