日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

02/06/2013 05:23 PM

 スペインのファッションブランド「Zara(ザラ)」がインドで好調な業績を続けている。

 インド進出から3年。このうち2010年度は3億8,300万ルピー、11年度は2億2,500万ルピーと2年連続で純利益を計上。2012年は上半期(1-6月)だけで4,900億ルピーの売上高を記録した。

 インドでは同ブランドを傘下に持つインディテックス(スペイン・ガリシア州)と小売国内最大手フューチャー・グループ傘下の小売企業トレントとの合弁会社「インディテックス・トレント」を通じて事業を展開する。

 同社の好調な業績を支えているのが、ラインアップを頻繁に変更する独特のビジネスモデルだ。毎週新商品を発売。売れ行きが悪い商品は例え新商品であっても1週間を待たずに店頭から撤去する。売れている商品も長期の販売は行わない。在庫も置かず、再入荷も原則実施しない。

 デンマークのファッションブランド、ベストセラーでインド事業を統括するビニート・ガウタム氏は「早く買わないと売り切れてしまうと思わせることで消費者を購入意欲をかきたてている」とザラの成功の要因を分析する。業界関係者によると、ザラが1つのシーズンに発表する商品は1万アイテムを超えるという。

 現在はインド国内で9店舗を展開するが、1人当たりの来店回数が14回とリピーターが多いのも特徴だ。

 好調な売り上げに加え、店舗賃料やテナント料をめぐり不動産業者や大型商業施設の所有者と粘り強い交渉を重ね、不動産コストを抑えていることも健全な財務体質に寄与している。

 商品の調達はインディテックスが担当する一方、出店先の選定はトレントが担う。関係者によると、今後3年間でグジャラート州スーラトやマディヤプラデシュ州インドール、カルナタカ州マンガロールなどに計18店舗の出店を計画しているという。

 ただ、まったく不安要素が無いわけではない。小売コンサルティング企業サード・アイサイト(ニューデリー)のデバングシュ・ドゥッタ最高経営責任者(CEO)はザラのインド事業の今後について「人通りの多い地域で条件の良い土地はそれほど多くない」と指摘。さらに、「店舗が増えれば珍しさが無くなり、現在の売り上げを維持するのは難しくなる」との見方を示している。

2/5/2013


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