日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

02/14/2013 09:25 PM

 パーレ・プラダクツのグルコースビスケット「パーレG」の売上高が昨年501億ルピーに達し、インドで初めて年商500億ルピーを上回る日用品ブランドとなった。

 501億ルピーは日用品大手ダーバルやゴドレジ・プロダクツの国内での年間売上高をしのぐ数字。このほか、ネスレのヌードル製品「Maggi(マギー)」の売り上げの3倍に相当する額だ。月当たり10億箱が売れている計算で、ヒンドゥスタン・ユニリーバ(HUL)の洗濯用洗剤「Active Wheel(アクティブ・ホイール)」の370億ルピー、ロヒト・サーファクタンツの洗剤「Ghari(ガリ)」の350億ルピーを大きく引き離している。

 パーレは英植民地時代の1929年、モハンラル・チャウハンがマハラシュトラ州ムンバイ郊外のビレ・パーレで創業した。当初はオレンジキャンディーなどを販売していたが、誕生から10年後の39年、パーレGを発売した。

 現在同社の常務取締役を務めるアジャイ・チャウハン氏はパーレGを発売したモハンラルの決断について、「単に営利目的のためでない」と話す。「当時のインドは英国から輸入されたインド人には手が出ない高価な商品であふれかえっていた。モハンラルはインド人でも買える手ごろな価格のビスケットを発売することを自分の使命と考えていた」と説明する。そして「パーレGが生まれて70年以上が経つが、今でもその理念は変わっていない」と語る。

 過去には小麦や砂糖、牛乳など主要な原料が急騰した時代もあったが、同社は96年から06年まで10年間にわたりパーレGの価格を据え置いた。

 こうした原点を忘れない経営により、パーレGの市場シェアは02年の67%から12年には79%に上昇。今も圧倒的な存在感を保っている。

  新たな目標としては「売上高1,000億ルピー」が視界に入る。これを実現するには、クッキーやクリームビスケットの人気が高まる中にあって今後も現在と同水準の成長を維持すること、若い世代への訴求力を高めることなどが課題となる。

 この点について、マヤンク・シャー・プロダクトマネジャーは「クッキーやクリームビスケットが登場した当初は確かに売り上げに影響があった。だが、パーレGは昨年も前年比で10%の伸びを達成した」と指摘、心配ないとの見通しを示す。ブンドコンサルティング企業DYワークス(ムンバイ)のアルパナ・パリダ社長も「インド人にとってのパーレGはアメリカ人にとってのコカ・コーラのようなもの。インド人の心の中に深く入り込んでいる」と述べ、楽観的な見方を示している。

2/13/2013


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