日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

01/31/2013 03:50 AM

 米コカ・コーラは女性の社会進出を促すため、仕事を持たない農村部などに住む女性を自社商品を販売する店舗の店主に育成することを目的とした取り組みを進めている。

 同社が市民の教育向上を目指して設立した「コカ・コーラ・ユニバーシティ」の「パリバルタン(Parivartan)」と呼ばれるプログラムの新たな試みとして実施する。

 パリバルタンはこれまで、売り上げの増加を目指す既存の日用品店の経営者を教育することに主眼を置いていたが、昨年から女性の起業支援にも乗り出した。飲料メーカーがこうした取り組みを実施するのは初めて。

 プログラムでは、農村部や地方都市に暮らす仕事を持たない女性を、コカ・コーラの製品を販売する店舗の経営者に育成する。

 女性たちはコカ・コーラが各地で展開するコカ・コーラ・ユニバーシティの教室やバスを改造した移動教室などで、経営手法や在庫管理、接客、経理など店舗の運営に必要な知識について学ぶ。

 期間は10日間で、修了者には認定証書が贈られる。また、商品の温度を一定に保つため、冷蔵庫を持たない女性には300ミリリットル入りのボトルが50本入る太陽光で発電する冷却器を提供する。さらに、女性が病気や事故で死亡したり障害が残った場合などを想定し、10万ルピーの保険をつける。

 ウッタルプラデシュ州アグラ郊外のナグラサブラに住むプリーティ・グプタさん(42)は1年前にプログラムに参加した。以前は農業を営む夫の限られた収入で3人の子どもを抱えながら家計をやりくりしなければならず、経済的に苦しい生活を強いられていた。十分な教育を受けていないグプタさんにとり、外に出て働くことは想像すらできないことだったが、店舗開業後は夫とほぼ同額の収入を得られるようになり、生活は大きく変わった。グプタさんは「自分の店を持てたのはこれまでの人生で最も重要なできごと」と話す。

 あるエコノミストはコカ・コーラの取り組みについて、「女性の社会進出を促進するだけでなく、同社の業績の拡大にもつながる試み」との見方を示している。

1/29/2013


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