日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

01/08/2013 09:40 PM

 インド国内に持つ研究開発(R&D)施設で、新たな技術や製品の開発を手がける海外の世界的企業が増えている。

 分野別では製薬や通信、IT(情報技術)、エレクトロニクス関連などが多い。

 オランダのフィリップスは1996年、カルナタカ州バンガロールにR&D拠点を開設。当初はオランダ本社の業務を補完する存在に過ぎなかったが、次第に部品の開発を担うようになり、今では製品そのものの開発を手がけている。フィリップスは同拠点で開発した技術などで、これまでに計210件の特許を取得、大半が直近の数年間に集中している。

 米ソフトウェア大手のアドビはインドに持つ拠点で「PageMaker(ページメーカー)」や「Illustrator(イラストレーター)」といった主力製品のほか、PDFなどの研究開発を行っている。同社が米国で取得した特許のうち、インドで開発した案件は06年にはゼロだったが、10年には全体の7%にまで増加した。 

 米ゼネラル・エレクトロニクス(GE)は11年だけでインドのR&D拠点が関与した技術が400件の特許を取得した。同社ではこれらの技術をベースに、今後3年間で主にエネルギーと医療に関連する30種類の新製品をインド市場に投入することを計画している。

 このほかにも、全世界で販売する主力製品やインド市場向け製品をインド国内に持つR&D拠点で開発する海外の大手企業は多い。米国で海外企業が取得した特許のうち、インドで開発された技術が占める比率は95-99年の16.17%から06-10年には66.73%に急増している。

 背景には「製品開発にかかる期間を短縮できる」「新興国市場のニーズに対応した製品開発が可能」「コストを削減できる」など、多くのメリットを期待できるという事情がある。

 経営コンサルティング企業ジンノブ(カルナタカ州バンガロール)のシダント・ラストギ取締役はインドをR&D業務の拠点に据える海外の大手企業について「現在だけでなく、将来の製品開発を見据えた技術開発を行っている点が特徴」と分析している。

1/7/2013


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