日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

01/28/2013 01:24 PM

 世界のBPO(業務の一部外部委託)サービス市場で、インドのライバルとしてフィリピンの都市の台頭が目立っている。

 米大手コンサルティング・調査会社ソロンズが発表したIT(情報技術)関連のBPOの売上高に関する世界の都市別ランキングで、マニラが3位、フィリピン第2の都市セブが8位に入った。

 マニラは11年の4位から1つ順位を上げ、デリーと入れ代わりトップ3入りを果たした。セブも昨年は9位だったが、アイルランドのダブリンを抜いた。

 同国のIT関連のBPO市場は現在140億米ドル規模に達し、数年前の70億米ドルから急成長を遂げている。 

 企業ごとの取り組みを見ると、米事業支援システム大手コンバージス(オハイオ州)はフィリピン国内の18カ所でコールセンターを運営。米IBMもカスタマーサポートなどを対象にフィリピンでの事業を強化する方針を打ち出している。米金融大手ウェルズ・ファーゴ(カリフォルニア州)はサポートセンターをタギグ市に開設する計画だ。

 フィリピンのBPO市場が成長を続ける要因として、まず「運営コストの安さ」が挙げられる。調査会社エベレスト・グループによると、フィリピンでのBPO事業のコストは米国の30%程度で済むケースもあるという。

 このほかにも、「文化的背景が似ている」「同国で話されている英語のアクセントが米英語に近い」「一時しのぎの仕事としてみる傾向が強いインドと異なりBPOサービスに対して良いイメージが定着している」ことなども影響している。さらに、フィリピン政府が補助金の交付や施設などインフラ整備で業界を支援していることも、市場の成長を後押ししている。 

 全体の1位は前年に続いてバンガロール(カルナタカ州)。以下、2位がムンバイ(マハラシュトラ州)、5位チェンナイ(タミルナド州)、6位ハイデラバード(アンドラプラデシュ州)、7位プネ(マハラシュトラ州)と、多くの都市は昨年から順位に変動はなかった。 

 だが、ソロンズのアンキタ・バシスタ取締役はインドのBPO市場の今後の見通しについて、「国民の間で豊かな生活を求める傾向が強まっており、人件費などが上昇している。こうした要素が今後、国内のBPO産業の成長に影響を与える可能性がある」との見方を示している。

1/22/2013


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