日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

12/27/2012 09:19 PM

 大手病院チェーンのナラヤナ・フルダヤラヤ(カルナタカ州バンガロール)は世界で最も安い料金で心臓手術を行う専門病院のチェーン展開に乗り出す。

 建物の建設コストを抑えることで、ほかの病院チェーンを下回る料金での手術を可能にした。第1弾となる病院を今週、カルナタカ州マイソールで開業。今後7年間で人口50万-100万人の都市100カ所に開設する計画だ。

 インドでは心臓手術を必要とする人が年250万人いるとされるが、実際に行われるのは9万件ほど。ナラヤナは低料金で手術を行うことで、経済的負担を理由に治療を受けることをあきらめている人たちからの需要取り込みを目指す。

 マイソールに今週オープンする「NHマイソール」は敷地面積3万6,400平方メートル、床面積は約1万4,000平方メートル。総投資額は4億5,000万ルピーで、同水準の病院を80%下回るコストで建設した。

 病床数は200床。手術室を9室備え、スタッフは医師が23人、看護士が40人。

 病院の建物にはプレハブ構造を採用したほか、不必要なスペースを極力省いた簡素な設計を採用。ほかの病院のように壁や床に大理石を使用したり、高価な調度品を設置することを控え、代わりに通常のタイルを使用したほか、病院内に置く椅子も低価格の商品を用意した。

 医療機器や設備はインドの中小メーカーの製品を購入する。高価な医療機器についてはレンタルで対応し、設備投資額を抑える。また、エレベーターやエアコンも設置せず、日光を有効に活用することで照明コストを節約する。

  放射能技師や苦情対応の人員はバンガロールにある既存病院からの派遣してもらうことで人件費を抑制する。  

 こうした取り組みにより、1床当たりのコストはほかの病院チェーンの600万-800万ルピーを大幅に下回る120万-180万ルピーに抑えることに成功した。

 手術はバンガロールにある同社の既存病院より2割ほど安い料金で行う。州内だけでなく、ケララ州北部やタミルナド州からも患者を受け入れる方針。 

 初年度は21万人の外来患者を治療し、3,750件の手術を行う予定。年間収入は1億8,000万ルピーを見込んでおり、開設後8カ月で黒字転換する(デビ・シェティー最高経営責任者=CEO)計画だ。マイソールに続く2番目の病院はオリッサ州ブバネシュワールで開業する。

 シェティー氏は新たなチェーンについて「チャリティーだけで人々を救うことはできない。新たなビジネスモデルが必要だ」と述べ、今後の展開に自信を示した。

12/26/2012


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