日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

12/26/2012 01:49 AM

 タタ・モーターズは、低迷が続く乗用車事業の強化に乗り出す。

 今後5年間で750億ルピーの資金を投入。このうち生産設備などの更新に回す比率を3割程度にとどめ、残りの約7割を新車種の開発に充てる方針だ。

 具体的には超低価格車「Nano(ナノ)」からディーゼル車を発売する。2008年の発売時には大きな話題となった同車種も、これまでの累計販売台数はわずか22万台にとどまっている。燃料価格の安さから消費者の間で人気が高まっているディーゼル車を投入することで、巻き返しを図る狙い。

 この他にも同社は今年に入り、小型スポーツ多目的車(SUV)のコンセプトカー「Pixel(ピクセル)」と「MegaPixel(メガ・ピクセル)」を発表した。同車種はタタが英国・ワーウィックとイタリア・トリノに持つ研究開発(R&D)拠点で開発。業務には両施設に勤務する計5,500人の従業員が携わった。

 新車種の開発に加え、既存車種のうちハッチバック車「Indica Vista (インディカ・ビスタ)」を6万ルピー、SUV「Aria(アリア)」を最大15%値引きして販売するなど、競合メーカーに対する価格競争力を高めることにも力を入れる。

 インド自動車工業会(SIAM)の統計によると、4-11月期の自動車販売のメーカー別シェアで、タタの占める割合は10.9%と、12年度全体の12.8%から2ポイント近く低下した。

 上位のマルチ・スズキとヒュンダイがさらにシェアを上積みしたことで両社との差はさらに広がっている。昨年度の決算でも、利益のうち90%を2008年に買収したジャガー・ランドローバーに依存しているのが現状だ。「ヒット車」と呼べる車も 98年に出したハッチバック車「Indica(インディカ)」以来、誕生していない。

 一方で、商用車はトラック「Ace(エース)」が10年の発売開始以来、累計販売台数が50万台に達するなど好調を維持しており、同社は商用車メーカーとしては世界第4位につけている。

 タタの研究開発(R&D)部門を統括するティム・レバートン氏は、乗用車部門の今後について「商用車部門が成し遂げたことを乗用車でも再現しなくてはならない」と意気込みをみせている。

12/24/2012


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