日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

12/13/2012 08:44 PM

 インドで液晶テレビの販売の減少が続いている。

 性能面で優るLEDテレビに押されていることが主因。大手家電メーカーの中には液晶テレビの販売事業から撤退することを検討する動きも出始めている。

 今年のこれまでの液晶テレビの販売額は前年との比較で50%以上落ち込んでいる。国内薄型テレビ市場が今年、前年比で20%増の成長をみせる中、市場全体に液晶テレビが占めるシェアは2011年の55%から現在は20%を割り込む水準にまで低下。13年には5%程度にまで落ち込むという予測もある。

 不振の背景にあるのが、LEDテレビの伸張だ。薄型テレビ市場に占める割合は昨年の40%から今年は75%に達し、来年には90%にまで拡大すると予想されている。画質が液晶に比べて鮮明であることに加え、消費電力を液晶よりも50%抑えられる点が消費者の人気を集めている。昨年は35-40%程度割高だった液晶との価格差も今年は15-20%にまで縮小しており、来年にはほぼ互角かLEDが10%安くなるという観測すら出ている。

 こうした中、大手家電メーカーの間でも液晶テレビ事業を縮小し、LEDテレビに注力する動きが目立っている。

 ソニーのインド法人ソニー・インディアで販売業務を統括するスニル・ナヤール氏は「来年末までに2つ製品の価格差は無くなり、液晶テレビはほぼ市場から消える」との見方を示す。世界市場でもLEDの普及が進んでおり、液晶を作り続けてもスケールメリットが期待できず、生産コストが上昇することを理由の1つに挙げている。 

 同社は既に24インチと40インチ以上の大型テレビでは液晶テレビの販売を停止した。ナヤール氏は、薄型テレビ事業の今後について、来年は1、2モデル程度残すものの、近い将来液晶の販売から撤退する可能性を示唆した。 

 サムスンのインド法人サムスン・インディアも液晶とLEDの価格差の縮小を理由に今後、LEDが主流になるとの予測を示している。同社は国内で販売する液晶テレビのモデル数を昨年の15モデルから4モデルにまで縮小。パナソニックも昨年までの18モデルから7モデルに減らしており、来年は2モデルにまで絞る計画だ。

12/12/2012


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