日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

12/10/2012 06:01 PM

 国内外の大手自動車メーカーが、生産拠点の新増設を加速させている。

 低価格車やディーゼル車、商用車の国内需要が堅調に伸びているほか、インドを輸出拠点として位置付ける動きが広がっていることが要因。一方で自動車部品メーカーの間でも取引先の自動車メーカーの工場に近接する地域に生産拠点を構えるケースが増加している。

 これに伴い、両業界で拡大しているのが在庫管理や輸送など物流機能の強化に向けた投資だ。

 米大手調査・コンサルティング会社フロスト&サリバンによると、自動車メーカーと部品メーカーが2011年に費やした物流関連の投資額は31億3,000万米ドルに達した。

 部品メーカーの投資額は16億5,000万米ドル。これは業界全体の年間売上高の5.5%に相当する額。分野別では輸送関連が最も大きな割合を占めた。2番目に多かったのは在庫管理。

 自動車メーカーの投資額は14億8,000万米ドル。業界全体の売上高に占める割合は 3.5%。分野別では部品業界同様、輸送が最大のシェアを占めたほか、外部の物流業者に委託した業務の内訳でもトップとなった。

 今後の不安要因としては、原材料コストの上昇が両業界の利益を押し下げ、インフラ設備の整備が遅れる可能性が挙げられる。

 フロストの幹部は「自動車メーカーと部品メーカーのいずれもコストを削減するため新たな調達先の確保を検討している」と説明。またこの幹部は物流業者についても、サプライチェーンの効率性を高めるため海外の業者が取り入れているビジネスモデルの導入を進めるべきとの認識を示した。 

 物流業務を専門の業者に委託する際の最大の不安材料として、部品メーカーの65%が「自社の機密情報が競合に漏えいすること」、自動車メーカーの78%が「輸送や保管の段階で車が損傷を受けること」を挙げており、フロストでは「物流業者はメーカーのこうした懸念を払拭するための取り組みを推進する必要がある」としている。

12/7/2012


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