日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

12/10/2012 05:57 PM

 インドのファッション市場で高級ブランドよりワンランク下に位置するプレミアムカジュアルブランドの売り上げが伸びている。

 売れ筋は3,000-2万ルピーのアクセサリーやアパレル製品など。米国の「Tommy Hilfiger(トミー・ヒルフィガー)」やスペインの「Zara(ザラ)」などカジュアルブランドなら買えるが、「Gucci(グッチ)」や「Christian Dior(クリスチャン・ディオール)」は手が出ないという中間層や上位中間層が成長をけん引している。 

 海外ブランド品の販売・マーケティングを手掛けるジェネシス・ラグジュアリー・ファッション(ニューデリー)は9月、マハラシュトラ州ムンバイにイタリアのブランド「Furla(フルラ)」の店舗を開業した。これまでに1平方フィート(0.0929平方メートル)当たりの月間売上高は6,000ルピーと、同社が展開する高級ブランドに引けを取らない水準に達している。サンジャイ・カプール社長は「インドでの知名度はまだ低いものの、購入しやすい価格が追い風となりリピーターも多い」と話す。

 同社はこのほか米「Vince Camuto(ヴィンス・カムート)」や仏「Sephora(セフォラ)」など複数のブランドと提携。今後2年間に約5億ルピーを投じ、これらのブランドの商品を取り扱う店舗を24店オープンする計画だ。

 アパレル小売大手リライアンス・ブランズはイタリアの「Diesel (ディーゼル)」の製品を12の店舗で販売。また、今年に入りフランスのコングロマリットLVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン傘下の「Thomas Pink(トーマス・ピンク)」や米国の紳士服・婦人服専門店「Brooks Brothers(ブルック・ブラザーズ)」、同国の靴メーカー「Stuart Weitzman(スチュワート・ワイツマン)」と提携を結ぶなど、プレミアムカジュアルの拡充に力を入れている。 

 デリーの大型商業施設「セレクト・シティウォーク」では、伊アルマーニが出している「Armani Jeans(アルマーニ・ジーンズ)」の売上高が、店内で販売されているほかのブランドを25-30%超上回る売り上げを記録している。このため同店では、来年にかけてさらに取り扱うブランド数を増やすことを計画している。同店の幹部はプレミアムカジュアルブランドの売り上げが伸びている背景について、「高級ブランドはインドでアクセサリーやバッグ、靴などに力を入れており、洋服の品ぞろえが限られている。一方のプレミアムカジュアルは洋服で豊富なラインアップを用意しており、消費者を引き付ける要因になっているのではないか」と分析する。

 また、店舗の設置にかかるコストは高級ブランドとほぼ同じである一方、高級ブランドの最短2年に対し、初年度から黒字が見込める(ジェネシスのカプール氏)など、利益を上げやすい点も売る側にとってはメリットと映っているようだ。

12/8/2012


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