日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

11/28/2012 07:47 PM

 インドの製造業の時給が中国を下回ることが分かった。

 国内の業界にとっては成長加速に向けた好機ともみえるが、後ろから新たな競争相手が迫ってきており、楽観はできない状況だ。

 米コンサルティング大手マッキンゼー&カンパニーの調査によると、製造業に従事する中国の労働者の平均時給は現段階で1.8米ドル。2003-10年の間に16%の上昇率を記録した。

 これに対し、インドの平均時給は1.4米ドルと中国を0.4米ドル下回っている。07年までは中国を上回っていたが、03-10年の伸び率が8%にとどまったことで中国に抜かれた。両国のこの間の生産性の上昇率は中国が14%、インドが17%。

 人件費の安さでは中国に対して優位な立場に立ったインドだが、新興国の中には労働コストがインドを大幅に下回る国も多く存在する。

 例えば、ベトナムとナイジェリアの製造業の平均時給は約0.4米ドル、インドネシアに至っては0.3米ドルという安さだ。

 3カ国とも03-10年の間に人件費がそれぞれ9%、14%、7%上昇したが、それでもインドを大幅に下回る水準を保っている。インドが今後、こうした国との競争に勝ち抜くためには人件費以外の強みをすることが課題となる。これら3カ国の同期間の生産性の上昇率はベトナムが9%、ナイジェリアが15%、インドネシアが12%。

 80年に世界15位だったインドの製造業の生産額は90年と2000年に14位に上昇、10年にはカナダやロシアを抜いて10位にランクインした。

 成長を押し上げた要因は安くて豊富な労働力。ただ、マッキンゼーは「短中期的には製造業で働く労働者は増加するものの、長期的には減少していく可能性が高い」と指摘。要因として「インドの発展とともにより高い収益を見込める技術開発などの分野やサービス業などの業種に人材が流れるため」との見方を示している。

11/26/2012


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