日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

11/27/2012 10:37 PM

 イタリアの高級ブランド、グッチのパトリツィオ・ディ・マルコ社長兼最高経営責任者(CEO)がこのほど、インド事業の今後について語った。

 同氏は「グッチはインド市場を重視している。事業拡大に向けてすべての商機を活用したい」と市場開拓に向けて大規模な投資を行う考えを表明。3年後をめどにインド事業の黒字化を目指す方針を明らかにした。

 同社は先ごろデリーに国内で5番目となる店舗をオープン。同社のインド国内の店舗としてはこれまでで最大規模となる。

 グッチは2007年にインドに進出。当初は海外有名ブランドの国内販売を手がけるムルジャニ・グループとフランチャイズ契約を結んでいたが、09年に提携を解消。同年にラクジュアリー・グッズ・リテールを新たなパートナーに選び、合弁会社を設立した。マルコ氏によると、提携先を変更したのは「インドで多くの投資を行う必要があると判断したため」という。

 イエス銀行とインド合同商工会議所(ASSOCHAM)の推計によると、国内の高級品市場は今年の82億1,000万米ドル(推定)から15年には147億3,000万米ドルに急成長する見通し。

 マルコ氏はこの点について、インドの輸入税率の高さが市場の成長の阻害要因になるとの認識を表明。また、政府が単一ブランドを展開する外資系小売大手に実施を求めている「商品の30%を国内の中小企業から調達する」条項についても「当社の製品はイタリア国内の4万5,000人の人々によって支えられている。この体制は今後も維持する」と述べ、現地企業からの3割調達は困難との見方を示した。

 その一方で、刺しゅう製品については「インドを世界市場に向けた生産拠点にしたい」との意向を表明した。同氏によると、これに関連して同社のクリエイティブディレクターがインド訪問を計画しているという。

 現在50店舗を展開する中国など他国での事業との比較では、「インド事業の売上高がほかの海外市場を大きく下回っているのは事実だが、今年の業績は昨年、一昨年を上回っている。必要なのは忍耐」と述べ、今後の展開に期待を示した。

11/26/2012


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