日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

11/08/2012 08:36 PM

 インドの大手自動車・二輪メーカーの間で、女性の採用を増やす動きが広がっている。

 ヤマハ発動機のインド法人インディア・ヤマハ・モーターは10月、研修生として200人の女性を採用し、インド国内にある自社工場のラインに配置した。3年前までゼロだった女性技術者も今では15人に増えている。「職場に規律と生産性の向上をもたらしてくれる」というのが同社が女性の採用を増やした理由だ。

 自動車国内最大手のマルチ・スズキは今年、新卒の女子学生45人を技術者として採用した。このうち約9割を機械エンジニアが占める。採用人数は2年前と比べて倍に増えた。 

 商用車大手マヒンドラ&マヒンドラ(M&M)も過去3年間、新卒女子の採用は1桁にとどまっていたが、今年は30人が入社した。

 自動車や二輪メーカーで女子の採用が増えている背景には、技術者志望の女子学生の増加という教育現場における変化がある。

 インド全国技術教育審議会(AICTE)によると、今年の工学系コースへの女子の入学者数は前年比で4万5,000人増加し、全国で計58万8,000人に達した。機械工学を専攻する女子学生は11年度に8,029人に達し、前年度比で倍に増えた。 

 卒業後の進路にも変化が起きている。数年前までは工学・医学・歯学系の短期大学への入学希望者が受ける共通入学試験(CET)で高得点を獲得した女子学生は卒業後、IT(情報技術)関連企業に就職するのが通例だったが、今では自動車など機械工学に関連した業界に進むケースが多いという。 

 自動車工場など現場が以前と異なり清潔感のある職場に生まれ変わったことや計算流体力学、CAD/CAMなど学生時代に学んだ知識を生かせる点などが女子学生の人気を集める要因。また、好不調の波が激しいIT業界への就職を避けたいという学生が自動車業界などに流れてきているケースも目立つ。

 新たな動きを受けて、一部の州で女子学生の支援に乗り出す動きも出始めている。マハラシュトラ州政府は、州内にある工学系短大の定員のうち、3割を女性に割り当てる方針を打ち出している。

11/7/2012


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