日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

11/05/2012 11:35 PM

 インド政府が普及を目指す低価格タブレット(多機能携帯端末)「アーカシュ(Aakash)」の新型モデル「アーカシュ2」の支給が来月から始まる見通しとなった。

 政府は同製品を586万台購入し、全国の学生を対象に1台約2,200ルピーで提供する計画だ。

 アーカシュが起爆剤となり、今後、全国で低価格タブレット市場の拡大がさらに加速することが予想される。これに伴い、インターネットの普及率が高まり、多くの国民がネットを通じてビジネスや教育、金融、医療、エンターテインメントなどあらゆる分野に関する知識や情報を得られる時代が到来する。

 ただ、タブレットの持つ可能性を十分引き出すには、今後、低料金でブロードバンドサービスを利用できる環境の整備が不可欠となる。インドでは速度256キロビーピーエスで「ブロードバンド」とみなされるが、海外ではこの10倍の速度でも「遅い」とされる国が多数を占める。フィンランドでは1メガビーピーエス以上の速度でサービスを提供することを法律で義務付けられているほか、米国では1億以上の世帯に100メガビーピーエス、公的機関には1ギガビーピーエスのブロードバンドサービスを提供する計画が進められている。

 インドでは速度が遅いうえに、データが通過する海底ケーブルを結ぶ設備をタタととバルティが独占しているのが現状。両社とも事業者から高額の利用料金を徴収しており、これがインドのインターネット利用料金の高止まりの要因となっている。

 競争委員会はこの問題に積極的に介入し、両社による独占状態を早期に解消する必要がある。また、政府も周波数帯域の供給を増やすとともに、落札価格の相場を抑えるなど国民が低料金でサービスを利用できる環境づくりに向け、より一層の努力が求められている。

11/2/2012


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