日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

10/30/2012 08:36 PM

 初めて自動車を購入する層の間で、これまで定番だったエントリーモデルの車種に代わり、同じ小型車でも車内のスペースが比較的広く、より多くの機能を搭載した高級ハッチバックやセダンを選ぶ人が増えている。

 経済成長に伴う所得の増加やエントリータイプの小型車に、このところ人気が高まっているディーゼル車が少ないことが要因だ。

 インドではこれまで、初めて車を買う層の間ではマルチ・スズキの「Maruti(マルチ)800」やヒュンダイの「Santro(サントロ)」などエントリータイプの車が人気を集めていた。だが、このところこれらの車種のシェアは下降気味だ。

 代わりに需要が高まっているのがマルチの「Maruti Swift(マルチ・スイフト)」や「Swift Dzire(スイフト・ディザイア)」、フォード・モーターの「Figo(フィーゴ)」、ヒュンダイ「i20」、ホンダ「Brio(ブリオ)」、トヨタ・キルロスカ・モーター(TKM)の「Liva(リーバ)」、「Etios(エティオス)」といった、エントリータイプより車内が広く、多機能な小型高級ハッチバックやセダンだ。 エコノミック・タイムズ紙によると、フィーゴの購入者のうち65%、スイフト、スイフト・ディザイアの30-35%、リーバの25%、ブリオの33%を初めて車を購入する層が占めるという。

 需要の変化を長期間でみると、エントリータイプの小型車のシェアは07年度の52%から12年4-9月期には32%と20ポイントも低下しているのに対し、高級ハッチバックは07年度の9%から今年度上期には20%にまで上昇している。

 所得の増加やエントリータイプでディーゼル車が少ないことのほかにも、小型の高級ハッチバックやセダンのラインアップが近年充実してきていることも人気の要因の1つ。

 ただ、業界内ではエントリータイプの車種の需要が今後も低迷し続けるとの意見には、懐疑的な見方も多い。

 マルチのマヤンク・パリーク販売マーケティング担当最高執行責任者(COO)は同社が先ごろ投入した「アルト800」の受注台数が発売後わずか10日あまりで3万台を突破した点に言及。「国内で最も売れている車種は現在も『Alto(アルト)』と『Wagon(ワゴン)R』。今後もこの傾向は続く」との見方を示す。

 米大手調査・コンサルティング会社フロスト&サリバンの南アジア事業を統括するVG・ラマクリシュナン氏も「景気が回復し、農村部でも自動車の普及が進めばエントリータイプの人気も戻ってくる」と述べ、楽観的な見通しを示した。

10/29/201


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