日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

10/27/2012 08:11 PM

 大手自動車メーカー傘下のノンバンクが、業績を伸ばしている。

 中でも自動車ローン事業では、銀行を下回る金利や短期間での審査などを武器に大手銀行のシェアを脅かす存在になりつつある。

 インドでは自動車購入者の8割が自動車ローンを利用し、自動車ローン市場は現時点で4,000億ルピー規模に達する。タタ・モーターズやマヒンドラ&マヒンドラ(M&M)傘下のノンバンクは比較的早い段階から参入していたが、これまではHDFC銀行やステート・ バンク・オブ・ インディア(SBI)など大手行がほぼ独占している状態だった。

 だが、近年になってトヨタ・キルロスカ・モーター(TKM)やBMW、アウディ、フォルクスワーゲン、メルセデス・ベンツなど多くのメーカーが自社のノンバンクを通じて自動車ローン市場に参入。自動車ローンのほかにも販売代理店や取引先の部品メーカーへの融資を通じて業績を拡大している。

 自動車メーカーのローン事業が武器とするのは金利の低さだ。銀行が提供する自動車ローンの金利は10-12%が相場だが、自動車メーカーのノンバンクはこれを最大2%下回る金利でローンを販売している。また「銀行に比べて審査期間が短いことや煩雑な書類の記入が少ないことなども購入者に受け入れられている要因」(トヨタの金融サービス事業持ち株会社、トヨタフィナンシャルサービスのインド法人、トヨタフィナンシャルサービス・インディアの日本人幹部)という。

 こうした取り組みが功を奏し、アウディやシュコダなどフォルクスワーゲングループの自動車を購入する人のうち、同社傘下のノンバンクが販売する自動車ローンを利用する人の割合は8割に上る。

 だが、この結果シェアを奪われている形の銀行からは、ノンバンクのビジネス手法に対し反発の声が上がっている。ある大手行の幹部は「代理店などに事業資金を調達する際、自社のノンバンクから融資を受けることを義務付けるなど、市場のルールに反した手法で銀行の業務を妨害している」と主張。複数の銀行は現在、インド競争委員会(CCI)に不服申し立てを行う準備を進めている。

10/25/2012


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