日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

08/30/2012 09:02 PM

 インド国内の銀行業界で、入行して間もない若手行員の離職が相次いでおり問題となっている。

 全国の銀行員で作る組合、全インド銀行員連合のCH・ベンカタチャラム事務局長は「多くの若者は2年として同じ職場にとどまらない。銀行業界に就職したことがキャリア形成上有利に働くことを理解していない若者が多い」とこぼす。
 
 インドでは、インスティチュート・オブ・バンキング・パーソネル・セレクション(Institute of Banking Personnel Selection、IBPS)という団体が国営銀行19行の入行希望者を対象に適性試験を実施している。ベンカタチャラム氏はこの試験のあり方についても問題視している。試験の合格者は最大で10行に対し入行の意思があることを表明できるようになっており、試験後にある銀行に入っても、10行の中の別の銀行からより良い条件を提示され、移っていくケースが後を絶たないためだ。

 解決策として、ベンカタチャラム氏は人材の維持と育成の両面で組合がより積極的な役割を果たすことが必要と強調する。

 また、銀行の経営幹部で作る団体、コーポレーション・バンク・オフィサーズ・オーガニゼーション(Corporation Bank Officers' Organisation、CBOO)のDN・プラカシュ会長は、銀行は採用に際し「より綿密な計画を立てるべき」とし、「現状ではそれができていないところが多い」と厳しい見方を示す。

 さらに、ある国営銀行のカルナタカ州マンガロールにある支店の支店長は、「志望者の出身地に偏りがあることが高い離職率の要因の1つ」との見方を示す。この支店長によると、南部では銀行への就職を目指す若者が少なく、同地域の支店にはほかの地域の出身者が配属される。こうした新入行員は当初こそ銀行の指示に従い南部の支店に赴任するものの、地元で新たな職を見つけ次第、退社していくケースが多いという。

8/29/2012


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